悲しき人間の本性?匿名だと狂暴になる人たち


ヤフオクで匿名配送のサービスが始まったそうです。
利用したことある人ならもちろんご存知の通り、ヤフオクは相手の住所氏名電話番号、すべて曝しあった上での取引を行います。最近はなくなりましたが、昔は銀行口座番号も伝えていました。
まぁこれって当たり前といえば当たり前なんですけどね。だってそうしないと、商品送ったり入金したりできないですもんね。

匿名配送と商品満足サポートの開始について – 機能追加/変更 – お知らせ – ヤフオク!

こういうのも難しいところで、例えば相手の住所氏名などを教えてくれない人から物を買いたいか?と言われるとまぁたしかにちょっと怖いなとは思います。ある意味信頼の証のようなところもありました。

ネットならではの個人間売買の増大

個人同士でに売買はもちろん昔から行われていましたが、インターネットの普及で拍車がかかったように思えます。最近はヤフオクだけでなくメルカリも大ブームになり、オークションに出品することも容易になりました。

その一方で、住所や本名を明かすのに抵抗がある、という気持ちもとてもよくわかりますね。なんせ全く知らない相手ですからね。その後、変なトラブルになったら嫌ですもんね。嫌なら利用するなと、まあそんなこといってしまったら何も始まらないわけで、今回の匿名配送は個人的には歓迎です。

ちなみにメルカリではすでに匿名で配送する方法もあるようです。この匿名配送というのはインターネット取引が増大する昨今、迎えるべきターンなのでしょう。

匿名ならではのトラブル?

人間とは不思議なもので、匿名だと気が大きくなったりします。というか、狂暴になります。掲示板やTwitterでも、あなた本名住所明記の上でそれ書けますか?って書き込みも多いですからね。ヤフオクの秩序は本名住所曝すからこそ保たれていた可能性もあります。匿名にしたら、ゴミみたいな商品を…とか、梱包めちゃくちゃ…とか、そもそもこれ違法なやつじゃね?みたいなのとかが増える可能性もあるかもしれません。

このあたり、ちょっと注目していきたいなと思っています。

本来は、たとえ匿名であっても優しい人であってほしいですが。

哲学者のトマス・ホッブズは著書『リヴァイアサン』の中で自然状態を「万人の万人に対する闘争」と表現し、人間とは利己的で、自分の利益のために闘争する、としています。SNSは匿名性にあふれるインターネット社会の中で、個人としての確立をさせる新しいタイプのネットコミュニケーションでした。匿名か、名前を出すか、これからのインターネット社会はここで揺れるかもしれません。

個人間売買、今後どうなる?

LINE Payのように、銀行振り込みよりも簡単に個人間でお金を送金しあえるシステムもできてきています。また、ココナラのように商品ではなく自分の特技を売る、という新しいタイプのサービスも始まっています。インターネットの個人間売買は、今後も増大していくことでしょう。

その結果、もちろん新たなトラブルも起こる可能性もありますし、これまでできなかったことができるようになるかもしれません。仕事の仕方も変わるかもしれないですね。