チューリップを超えたビットコイン。2018年の火種にならなきゃいいけど。


今話題のビットコイン、衰える気配がありませんね。現在のビットコイン、人類史に残るバブルになりそうです。

チューリップ・バブルを超えた!

経済史に残るバブルの一つであるチューリップ・バブルというのがあります。最古にして最大のバブルとも言われていたチューリップ・バブルですが、16世紀にオランダで起きたバブルです。チューリップというのはみなさんもご存知の植物、チューリップです。当時は貴族にとっても珍しい異国情緒あふれるチューリップ、その球根に凄まじい値段がつきました。みながこぞってチューリップに投資をしたのです。

現在のビットコインは、統計上、チューリップ・バブルを越える高騰率となっています。すごいですね。先日、日銀の黒田総裁もビットコインの値動きについて「異常な高騰」という極端な表現を使いました。しかし、その時でさえもビットコインは大きな反応を示しませんでした。こういった政府や中央銀行の影響を受けない、という先進的な見方もできますが、それでも影響を受けないほどの異様な高騰率とも言えます。

意図的な価格操作も可能?

株価にはインサイダー取引、というのがあります。株価の取引には厳格なルールがあり、意図的に株価を操作することを禁じられています。株価の変動には企業や政府の発表ごとにも影響されますが、例えば企業が倒産に近い致命的なダメージを負っていたとして、それを発表したら株価がさがりますね。もしその情報を知っていて、情報公開前に株を不正に売り抜いていたりしたらインサイダー取引として罰せられるのです。

しかし、ビットコインは法的に通貨とされていないため、法律上インサイダー取引は当てはまらないと言われています。ビットコインは創業直後の取引で一部の人間が多くのビットコインを所有しているといわれています。彼らが共謀していっきりビットコインを手放し大暴落が起きても、インサイダー取引として罰せられることはないのです。

ミセス・ワタナベが損をする?

投資用語でミセス・ワタナベという言葉があります。渡辺、というのには意味がありません。投資業界を影で支える一般投資家である日本人全般のことを指す言葉です。

ビットコイン投資は順を追ってブームが来ました。現在はCMなどでも取り上げられるようになっていますが、日本人がブームに乗っているのは、終盤です。

もしビットコインが大暴落するのであれば、そのときに大損するのはブームに後から乗っている日本人の一般投資家と言われています。今はとにかくどこで買ってもプラスが出るほどの異様な高騰率。実際に、これで大儲けをしている人も多いです。しかし、いつどこで大暴落が来るのかもわからない投機対象であり、そのときに大損するのはミセス・ワタナベと言われています。

峠を迎えるのは明日かもしれないですし、来月、来年かもしれません。

恐るべしストップロス

投資をする上では、大きな含み損をだしたくはありません。そのため、流れが変わったら自動で決済し損を減らすためにオート売買ができるようにしています。ビットコインでも、どこかのラインに分厚い売りがあると思われます。スロップロスというのは、この売りのラインを突破することで自動売買で一気に大量の売り注文が入り価格が下落することをいいます。

ビットコインは高騰率も異常なので、万が一ストップロスを巻き込む大幅な下落があったとき、歴史上新記録の下落率を見せる可能性もあります。

(その際、投機対象となりあとから新記録の上昇率をみせるかもしれませんが)

現在は人類史の中でも例を見ない投機対象となっているビットコイン。来年、これが世界恐慌へとつながるきっかけとならないことを祈るばかりです。