QUESTIONより:日本政府によるUFO対策は必要なのか、彩雨さんの考えるUFO対策はこれだ!


QUESTIONより

日本政府はUFO対策をしていないようですが、必要だと思いますか?


先日、閣議決定された答弁書の中で、UFOに関するものがありました。

UFOが日本に飛来したら? 政府が答弁書を閣議決定:朝日新聞デジタル

早い話が、UFOが日本に飛来した場合についての対策を講じていないという内容です。合わせて、2007年にはUFOの存在を確認していないという答弁書を閣議決定しています。

世界的にも、UFOに関して政治の場で取り上げられるケースは少なくありません。多くの人の関心を集める内容ですね。

そもそもUFOとは?

では、そもそもUFOとはなんでしょう。宇宙人が乗っている乗り物、宇宙を飛び交うイメージ、こういったものはすべてSF映画からなるものですね。

UFOとは未確認飛行物体、unidentified flying objectの頭文字を取ったものです。

つまり、なんだかわからない、空を飛ぶもののことを指します。なので、必ずしも宇宙人が乗っている乗り物を指す言葉ではないのです。また、宇宙人が乗っていても車のように地上を走るものはUFOとはいいません。

余談ですが、UFOの正しい呼称は「ユーエフオー」であり、「ユーフォー」は日本語発音です。これはなんでしょう、ピンクレディの影響でしょうか。その前からそう呼ばれていたのでしょうか。

またこれも余談というかどうでもいいことなのですが、もしUFOに宇宙人が乗っていた場合、それは宇宙人の乗り物として確認されたわけで、未確認飛行物体ではなくなります。UFOは宇宙人の乗り物のイメージがありますが、宇宙人が乗っていたとわかればUFOでなくなるという、なんかややこしい事態になるのです。

UFO対策は必要なのか

では、政府によるUFO対策は必要なのでしょうか。一般論で言えば、対策をする必要はないでしょう。

正確にいえば、対策する方法がないのです。

UFOといっても、どんな宇宙人が乗っているのか、どんな目的で来ているかなんて想像もできません。これは宇宙人に限らずゴジラとかもそうですが、相手のこともわからず、対策をするのは対策ではないということです。

ちなみにシン・ゴジラでも同じような話がありましたが、ゴジラが実際に日本を襲撃したら自衛隊の力が必要になります。しかしゴジラの存在というのは自衛隊法に当てはめるのは難しいのです。というのも、自衛隊は自衛隊法でいうところの”防衛出動”で出撃し相手を攻撃することができます。外部からの武力攻撃を受けたとき、もしくは日本と仲のいい国が攻撃されついでに日本も攻撃を受けそうなとき(←これが集団的自衛権)に、自衛隊は出撃し攻撃することができるのです。

ゴジラはこの外部からの武力攻撃に当てはまるのか、というのが問題になります。UFOだとどうでしょう、明らかに攻撃してきたら出撃できるかもしれませんけど、どうなんでしょう。政治学者や法律家の意見も求められそうですね。ただ、どうであれ国会の承認が必要になります。

ちなみに、災害時も自衛隊を出動させることができます。ゴジラは生物なので、外部からの攻撃というよりかは、自然災害にニュアンスは近いと考えられます。こういったケースを自衛隊法の中では災害派遣と位置付けています。

しかし、災害派遣だと武力行使することができません。ゴジラに攻撃することができないのです。それでは困ります。

映画の中では、超法規的措置として自衛隊がゴジラに攻撃をしていました。まぁ、超法規的措置なんてものがあれば、もうなんでもOKじゃんとか思っちゃいますけどね。

もしUFO、宇宙人が日本にコンタクトを取ってきたら、それこそたくさんの超法規的措置が取られることでしょう。法律、憲法、とても大事なことですが、本当に大事なのは有事の際にそういうのを乗り越えて正しく対応できる危機管理能力と、超法規的措置を含めて任せられる信頼した政府であるかどうかということです。今は憲法改正がたびたび議論になりますが、本質的には選挙の争点はそこではないと思います。政権与党を選ぶ国政選挙で大事なのは、どんな有事の際でも、能力があり信頼できる政府となりえるかどうか、ということです。

要するに、一番良いUFO対策は、常に政権は一番信頼できる政党にしておく、ということです。