イニエスタが日本へ!ここで問われるスポーツの外国人枠について考える


日本は島国です。四方を海に囲まれています。世界には多くの国がありますが、日本のように島まるごとが国家、という国はどちらかというと少数派です。

今でこそ飛行機でどこの国へでもひとっ飛びですが、飛行機ができる前の時代でしたら、それこそ船で何日もかけて海外にいくことになります。技術が発達する前の時代でしたら、それこそ命がけだったことでしょうね。

しかし今やグローバル化の時代。街には外国出身の人も多く、たくさんの人が日本を訪れ、仕事をしています。

そんなグローバル化の時代ですが、外国人であることが理由にそこで仕事の契約ができにくい職種もあります。その一つがスポーツです。

スポーツに外国人枠は必要なのか

現在のルールをおさらいしてみましょう。

サッカーには1チーム外国人は5人まで登録できます。ただし、アジア各国のJリーグと提携している国は除外します。現在の提携国はタイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、マレーシア、カタールとなっています。

野球は一軍登録は4人まですることが可能です。選手を多くチームに所属させることはできるのですが、試合で自由に使える一軍登録が4人という意味です。また、投手もしくは野手だけで4人登録することはできない決まりになっています。

外国人力士の活躍が目立つ相撲にも外国人枠があります。一つの部屋につき一人までしか所属することができません。

外国人枠はなぜあるのでしょうか?いろいろな考え方があるでしょうが、助っ人外国人はとてもレベルが高く、外国人枠がなければチームが外国人だらけになってしまう可能性があります。

それのなにがいけないのでしょうか?

一つは、助っ人外国人を多く呼べるチームばかり、要するに資金が潤沢なチームがどんどん強くなっていく可能性があるということ。

もう一つは、日本人のレベル向上につながらない可能性があるということです。外国人にスタメンを奪われてしまい試合に出られない、ということですね。

外国人枠は撤廃すべきか

ここにきて急浮上しているのが、Jリーグの外国人枠撤廃というテーマです。というのも、神戸のイニエスタ獲得、鳥栖のフェルナンド・トーレス獲得といった世界を賑わすビッグニュースが飛び交っており、外国人枠撤廃によってさらなる有名選手が日本に集う可能性があるからです。

Jリーグは海外とも提携し、アジアでも人気コンテンツになりかけていると言われています。日本国内でも大規模なスポンサー投資があったり、DAZNの潤沢な資金により優勝賞金も跳ね上がりました。外国人枠撤廃によって、日本のサッカーコンテンツが日本国内だけじゃなく世界へと広がる可能性を秘めています。

また、先程と矛盾しますが、多くの選手が日本に集まることで日本全体のレベルも向上するという考え方もあります。正直なところ、これに関してはどうなるのか予想は難しいです。

この外国人枠撤廃については正直なところ難しいところでもあります。例えば海外のスーパースターが多く日本に集まることはもちろん純粋に興奮することは間違いありません。でも同じ神奈川県出身の選手が地元でプレーし、代表となって世界へ羽ばたく、というのを応援しながら感じていけるのもJリーグファンの醍醐味でもあります。

ドイツのブンデスリーガはこのあたり細かいルールを設けてうまくやってるので、どういう形であれ多少の規制はあるかもしれないですけどね。この辺の動き、今後どうなるのか楽しみです。