スマートフォンは退化しながら進化する


進化の歴史は退化の歴史でもあります。

人間はここまで進化してきましたが、その代り失ったものもたくさんあります。進化というのはすなわち退化でもあります。

これはテクノロジーでも同じことが言えるのですが、例えばスマートフォンもそうです。

スマートフォンは退化の時代へ

スマートフォンはとても多機能です。この10年間はどれだけ多くのことができるか、を考えてきました。同じように、これ一つでどれだけのことができるか、をユーザーも求めてきたといえるでしょう。

あれもできる、これもできる進化から、なにをできなくさせるか、を頭の片隅にいれないとスマートフォンはさらなる進化ができなくなります。

例えばワンセグ視聴なんかそうだと思います。

日本はワンセグでテレビを見ることができますが、海外ではワンセグを見ることはできません。スマートフォンの需要供給の関係は日本国内だけでなく世界を通して行うべきものであり、もしかしたら国産メーカーは再起を図るためには日本ならではのワンセグ視聴を捨てる選択肢も必要なのかもしれません。

ただ、この”できない”ということに対してユーザーは敏感です。やはりどうしても、あれもできる、これもできるというところを企業はセールスポイントにしたいですし、ユーザーもなにができるのかの一覧表をけっこう気にしちゃうものです。

ただそこばかり見ていたら進化はしません。

厳しい言い方をすれば、ユーザーを切り捨ててでも前に進まなければならない瀬戸際は近いようにも思えます。ユーザーはあとからついてくるのです。

スマートフォン、最初に壊れるのはディスプレイとボタン

昨年のiPhoneでホームボタンがなくなりました。先日母が使っていたiPad miniのホームボタンが壊れてしまいまして、操作が効かなくなってしまいました。この時も思ったのですが、物理ボタンというのはやはりガジェット機器を長く使うためにはとても不利だなと思います。

余談ですが、シンセサイザーもシステム的な音源部分が壊れるよりも先に鍵盤だったりボタン関係がおかしくなるような気がします。

Androidは最初からホームボタンがないスタイルですよね。ホームボタンがないというのはある意味とても理にかなったことなのだと思います。

開発中の新型Apple Watchもボタン類がなくなるという噂もあります。これらのように、物理ボタンは徐々になくなっていく方向になるのかもしれません。最初に壊れるのはボタンとディスプレイ、ようするに物理的な部分ですからね。

iPhoneはイヤホン端子もなくしましたが、これも防水を考えると必要なことでしょう。スマートフォンの形状は、今後はよりシンプルにただの板に近づいていくのかもしれません。

余談:iOS12が楽しみ

余談ですが、iOS12のベータ版の比較動画を見まして、めっちゃ動きが早くなってますね。

これみたらベータ版でもiOS12を入れたくなりましたが、ゲームがもしできなくなったらと思うと、更新するのはやはりしばらく先になりそうです。実際にプロスピAとかiOS12のベータ版を入れたらどうなるかわからんよ的な注意がでてましたからね。

でもiOS12にしてまだ手持ちのiPhone6でやっていけそうなのであれば、ずっと考えていた今年のスマホ買い替えを見送るという選択肢も浮上しそうです。なんにせよ秋が楽しみです。