一般人にとってはただのゴミ、気づいた人にとっては宝物?レシートを10円で売るという発想


物の価値、というのはそれ自体に価値があるわけではありません。それに価値を見出す人がいるので価値がつきます。

地球上ではダイヤモンドは高価なものですが、もしダイヤモンドがごろごろして、そこら辺の石がすべてダイヤモンドみたいな惑星があれば、そこに住んでいる人にとってはただの石ころ、価値はないかもしれません。

こういった“価値の非対称性”という考え方はビジネスを生む仕組みとしてはとても大事なことなのかもしれませんね。

レシートをお金に変える、という着眼点

レシートは、モノを買えば必ずもらえるものです、個人事業主ですと必ず取っておかなければならない大事なものですが、普通はそんなに気にしないですよね。

コンビニにも、レシート置きみたいなところあって、たくさん不要なレシートが入っています。

今、このレシートをお金に換えるサービスが話題になっています。どんなレシートでも10円で売ることができるそうです。

最初レシートを売る、という話を聞いて、個人事業主にレシート売るのかな?違法じゃないの?って思いましたが、そういうことではないようです。正確にはレシートの写真でいいようで、要するにレシートを売るというよりかは、ユーザーの買い物履歴を売る、というようなイメージのほうが近いのかもしれません。

わずか6時間で2万件の申し込みがあったということと、このサービスを起こしたのが10代ということと合わせて話題になっています。

イメージできない個人情報の価値

とはいえ、例えば彩雨さんがコンビニで飲み物を買ったレシートも10円で売れるわけです。でも、彩雨さんがいつどこのコンビニでなんの飲み物を買ったのか、という情報に10円の価値があるのか、そのあたりがイマイチ僕ら一般人には理解しがたいところでもあります。

サービスは中間業者でもうけを出すわけですから、そう考えるともっと高値で買ってくれる人がいるってことですよね。いったい企業はその情報をいくらで買うのか、そのあたりも気になります。

それと、その企業は例えば彩雨さんの個人情報をどれだけ知ることができるのか。サービスの規約にもきっと書いてあるでしょうが、今は個人情報を企業間でやり取りするのはかなり厳しい時代でもあります。

ただ、このブログでも何度か登場している個人情報の話ですが、こういった個人情報の価値に気づいてうまくやれる人がきっと成功していく時代なのかもしれませんね(笑)不思議な世界です!

一般人にとってはただのゴミ、気づいた人にとっては宝物、この考え方が昔からビジネスの基本であるようにも思えます。こういったサービスはこれからも登場するかもしれないですね。