情報化社会の次は「想像化社会」へ。僕らの「脳」が、外部化される未来


これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです

「AIによって、過去1年半で150億枚の画像が生成された」
これ、何の数字か分かりますか?

これは、人間がカメラを発明してから、150年かかって到達した枚数と同じだそうです。
カメラが150年かかったことを、AIは、わずか1年半で成し遂げてしまった。

画像だけではありません。
OpenAIのChatGPTでは、毎週18億以上もの「会話」が生成されている。
これらの膨大なデータを元に、僕らは、過去の偉人や、まだ見ぬ未来の人間すらも、作り出すことができるようになりました。

この、とてつもない変化。
これは、僕らが今、「情報化社会」の、その次のステージへと足を踏み入れたことを意味しているのかもしれません。

「足」「手」「目と耳」…そして、次に外部化されるのは「脳」

1980年代、「第三の波」という本の中で、未来学者のアルビン・トフラーは、「情報化社会」の到来を予言しました。
そして今、僕らはまさに、その社会を生きています。

では、その「情報化社会」の次に、一体何がやってくるのか。
この記事では、それを「想像化社会」と名付けています。

この考え方の面白いところは、人類の歴史を「何の外部化か」という視点で整理している点です。

  • 農業社会: 人間の「足」が、家畜や農機具によって外部化された。
  • 工業社会: 人間の「手」が、機械によって外部化された。
  • 情報化社会: 人間の「目と耳」が、インターネットによって外部化された。

そして、「想像化社会」で外部化されるのは、**人間の「脳」**だというんです。

なるほど、面白い視点ですよね。
もちろん、今のAIが、人間の「脳」そのものになったわけではありません。でも、AIという「外部の脳」を使うことで、僕らは、今までにはなかったアイデアを「想像」し、生み出すことができるようになった。

「仮想未来世代」と対話し、未来の政策を決める

この記事で紹介されていた、もう一つ面白い概念が、「仮想未来世代」です。
これは、未来の人口動態や価値観をAIに学習させ、「未来に生きるであろう人々」をシミュレーション上で作り出す、というもの。

そして、その「未来人」たちに、政策の是非を問いかける。
「この法案について、あなたたち未来世代はどう思いますか?」と。

これ、すごくないですか?
企業や国は、リアルな国民にアンケートを取る手間を省き、一瞬で「未来の民意」を収集することができる。未来の人間が望む政策を、先回りして実行することができるようになるかもしれないんです。

もちろん、これはあくまでシミュレーション。どこまで現実に即しているかは分かりません。
でも、僕らの「想像力」を拡張するツールとして、とてつもない可能性を秘めていると思いませんか?

僕らは、新しい時代の「黎明期」にいる

もちろん、「想像化社会」には、危険も伴います。
ディープフェイクによる情報操作や、何が本物で、何が偽物か分からなくなる、という問題。ルール作りが急務であることは、言うまでもありません。

でも、僕らは今、間違いなく、新しい時代の「黎明期」に立っています。

1980年代に「情報化社会」を想像した人がいたように、僕らも今、40年後の未来を想像してみる。
「想像化社会」が成熟した2060年代、僕らの世界は、一体どうなっているんでしょうか。

そんな未来を想像すると、なんだかワクワクしてきませんか?