これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです
こんにちは。今日はメディアの歴史的な転換点とも言える、非常に興味深いニュースをご紹介します。
イギリスにおいて、「視聴者がまず最初に選ぶメディア」のトップが、これまで不動の1位だったBBC(英国放送協会)からNetflixへと逆転したというニュースです。
(※ファクトチェック補足:2026年7月の調査報道によれば、イギリスの視聴者が「まず最初に見るメディア」としてNetflixを選んだ割合が26%となり、BBCの25%をわずかに上回って初めて1位を獲得しました。)
BBCといえば、「世界のNHK」とも言える公共放送の世界的パイオニアであり、世界のテレビの歴史はここから始まったと言っても過言ではありません。そのBBCのお膝元であるイギリスで、アメリカ発のインターネット動画配信サービスであるNetflixが視聴メディアのトップに立ったということは、世界的なストリーミングサービスが従来のオールドメディアを完全に凌駕しつつある現実をまざまざと突きつける結果となりました。
ストリーミングの台頭とYouTubeの立ち位置:
2020年以降、コロナ禍による「おうち時間」の増加などをきっかけに、Netflixなどの新しい動画配信サービスは一気に私たちの生活に定着しました。この流れはイギリスやヨーロッパでも全く同じです。
ちなみに、YouTubeの立ち位置はどうでしょうか。テレビ画面を通じたYouTubeの1人当たりの1日の視聴時間は年々倍増しているものの、今回の「テレビ(画面)で見るメディア」の比較においては、まだトップ争いには食い込んでいないようです。YouTubeはスマホやタブレットで手軽に見る人が多いため、「リビングのテレビで腰を据えて見る」という点ではNetflixに軍配が上がるのかもしれません。
テレビ局が生き残るための「2つの戦略」:
「テレビを見ずにNetflixやAmazonプライム、TVerばかり見ている」という人が増えている現状は、もはや時代の転換点という言葉すら陳腐に感じるほどの「日常」になりつつあります。
このような時代において、従来のテレビ局がNetflixなどの黒船に対抗し、優位性を保つためにはどうすればいいのでしょうか。僕は大きく分けて2つの勝負どころがあると考えています。
1つ目は、原点回帰となる「圧倒的なコンテンツ力」です。
NetflixやAmazonプライムのオリジナル作品のクオリティは、映像美や脚本も含めて衝撃的なほど高く、外資系の潤沢な制作費(投資)は既存のテレビ局の比ではありません。テレビ局がスポンサー頼りの番組制作構造から抜け出し、本当に視聴者が喜ぶ「優れたオリジナルコンテンツ」をいかに生み出せるかが最大の鍵となります。
2つ目は、「電波とネットの融合」です。
テレビ局の最大の強みは「電波を持っていること」です。誰でも参入できるインターネットの世界とは違い、テレビの電波という限られたインフラは絶対的な武器です。この強力な電波網と、ネット配信(TVerなど)との親和性をさらに高めていけば、他にはない最強のメディアになるはずです。かつてはネット配信を敵視していたテレビ局も、今では人気番組をTVerで積極的に配信するなど、明らかに考え方が変わってきています。
AbemaTVが登場した頃からずっとこうしたメディアの変化を見てきましたが、ついにここまで来たかという感慨深さがあります。テレビ局もこの状況は十分に理解しているはずですから、これからどんな素晴らしいコンテンツで反撃に出てくれるのか、一人の視聴者として楽しみにしたいと思います。