日韓関係が悪化する中、韓国はGSOMIAを破棄するという衝撃の決断を行いました。
そんな中、GSOMIA破棄のニュースが飛び交ったタイミングで、韓国内の検索ワードで一気に「GSOMIA」が1位になったそうです。
韓国人はGSOMIAを知らなかった？という見出しのニュースまで飛び交いましたが、では日本はどうでしょうか。
実は、自分はこのGSOMIAを恥ずかしながら知りませんでした。
GSOMIAってなんだ？
そもそも読み方ですが、ジーソミアみたいですね。そこからわかりませんでした。
自分と同様に今回のニュースでGSOMIAを知った人は多いと思うので、これを機に一緒に調べてみましょう。
GSOMIAはGeneral Security of Military Information Agreementの略で、軍事情報包括保護協定という意味です。
これは日韓関係に限らず、仲のいい国同士で軍事情報をお互いに教えあうという決め事です。
日本は韓国のほかには、アメリカ、フランスやオーストラリアなどとGSOMIAを結んでいます。
東アジアはご存じの通り、北朝鮮が存在します。北朝鮮は核保有であったりミサイル問題であったりと、東アジアの治安を乱す要因となりかねないわけですが、北朝鮮だけではなく、その背景に存在する中国、ロシアも含めて不穏な動きは絶えない地域でもあります。
そのため、北朝鮮のミサイル情報などについては日本と韓国の間できちんと情報も含めて連絡を取り合うことが重要です。
アメリカも東アジアについては日本に軍を派遣しつつ、韓国とも協力しつつ中国などへのけん制を続けています。
そういった中での、韓国のGSOMIAの破棄でした。
GSOMIAの破棄は、アメリカにとっても影響はあります。日韓の軍事情報が共有されなくなることで東アジアの日韓米の連携にはほころびが生まれます。
そんなところから、米韓合同軍事演習などへの影響もでてくるわけで、アメリカの東アジアへのにらみが弱まるとの見方もあります。
韓国の真の狙いは？
日韓関係の悪化などいろいろ言われていますが、韓国の真の狙いは日本やアメリカに表向きは協力しながらも、最終的には中国側かアメリカ側のどちらにつくのか決めかねているのではないかと思っています。
韓国は北朝鮮との統合という目的もあるでしょうが、もしそうなったとき、政治的な立場をどうとるかは世界中から注目されることになります。
韓国主導で統合された場合はおそらく日本やアメリカよりの政治になるでしょうが、その時の世界の状況によっては中国側へ靡けるような絶妙なかじ取りを、今のうちからしているのかもしれません。
今回、日本の対応にキレてGSOMIAを破棄したように見えて、実はそれすらもカモフラージュなのかもしれませんね。もしそうであれば、文大統領はやはり曲者です。
今回の決断は米韓同盟にも影響がある可能性についても報道は示唆していますが、この夏の出来事をきっかけに世界は動き出すかもしれません。