これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです

こんにちは。今回は、トランプ大統領が「AI(人工知能:Artificial Intelligence)」という名前を変えるべきだと提案したという、非常に興味深いニュースについてお話ししたいと思います。

(※ファクトチェック補足:2026年9月、トランプ大統領は自身のSNS「Truth Social」にて、「Artificial(人工的な)」という言葉は不正確で洗練を欠くとして、「Superior Intelligence(優れた知能)」「Extreme Intelligence(極めて高度な知能)」「Supreme Intelligence(至高の知能)」という3つの新名称案を示し、フォロワーに投票を呼びかけました。)

「人工」ではなく「至高の知能」へ

トランプ大統領が言いたいのは、要するに「今のAIはただの人工的な作り物という枠を超えて、もっと凄まじい『至高の知能』なのだから、その凄さを強調するような名前に変えるべきだ」ということなのだと思います。

もちろん、彼がSNSでそう言ったからといって明日から世界中の言葉が正式に「SI」や「EI」に変わるわけではありませんが、この発言の裏には、トランプ大統領らしい「AI開発をガンガン推し進めていくぞ」という強い国家的なメッセージ(ポーズ)が込められていると僕は解釈しています。

開発減速のジレンマと中国の脅威

今、AI業界の最前線(OpenAIやAnthropicなど)では、AIの進化が早すぎるため「AGI(汎用人工知能)やASI(人工超知能)が人類の制御を超えてしまうかもしれない。一度開発を減速すべきだ」という声が強まっています。

しかし、アメリカという国家を背負う大統領の立場からすれば、軽々に「開発を止めよう」とは言えません。なぜなら、アメリカが安全性を気にして立ち止まっている間に、中国が猛烈な勢いで追いついてくるからです。

現在、アメリカと中国のAI技術の差は「9ヶ月程度」と言われていますが、個人的にはもっと縮まっているような気もします。Claude(クロード)やChatGPTの最新モデルに匹敵するような中国発のAI(DeepSeekの進化版など)が年内に出てもおかしくありません。

もしアメリカが開発をストップし、中国にAI覇権(ASIの完成)を先取りされてしまえば、アメリカは経済的にも軍事的にも一瞬でゲームオーバーになり、これから何百年も中国の時代が続いてしまう可能性があります。

国家と企業の「建前と本音」

だからこそ、トランプ大統領は「AIを恐れるな、我々のもたらす至高の知能(Supreme Intelligence)としてガンガン開発しろ」というイケイケのスタンスを表面上は取るしかないのだと思います。中国の習近平体制も、当然同じようにイケイケで開発を進めているでしょう。

今の状況は、安全性を懸念して「減速したい(減速すべきだ)」と主張するAI企業と、「覇権を握るために立ち止まるわけにはいかない」と煽る国家との板挟みになっています。

とはいえ、企業側も本音では「立ち止まったら他社(や他国)に負ける」と分かっているはずです。表向きは「慎重にやります」と言いながら、裏では凄まじいスピードで開発のアクセルを踏み続けていることでしょう。

AIという言葉が近い将来「Super Intelligence(超知能)」と呼ばれるようになるのかは分かりませんが、人類の限界を超えた知能をめぐる国家間の覇権争いは、これからますます熾烈になっていくはずです。トランプ大統領の発言は、そのバチバチの競争を象徴する面白い出来事だと思いました。