こんにちは。先日、ポッドキャストでライドシェア(相乗りタクシー)のお話をしましたが、タクシー業界の「その先」に関する非常にワクワクするニュースが飛び込んできました。
来年(2027年)から東京で、運転手が誰も乗っていない無人タクシーが走り始めるというのです。もちろん最初はエリアが限定されたり、ルートにある程度の制約があったりするとは思いますが、「完全無人」という響きには一気に未来がやってきた感があり、僕も絶対に一度は乗ってみたいと今から楽しみです。
自動運転と「事故の責任」の所在
無人タクシーや自動運転の社会実装において、常に最大のネック(論点)として語られるのが「事故が起きた時の責任は誰が取るのか」という問題です。
無人タクシーに乗っている乗客は、あくまで「運ばれているだけ」ですから、当然ながら乗客に運転の過失責任が問われることはありません。では、タクシーの所有者(運行会社)なのか、それとも自動運転システムを作った設計者(Waymoなどのメーカー)なのか。
現在の法律的な議論では、自動運転の「レベル(システムがどこまで運転に関与するか)」に応じて責任の所在が変わる仕組みが整備されつつあります。レベル4以上(特定の条件下でシステムが全ての操作を行う)の完全自動運転においては、原則としてシステム側(メーカーや運行事業者)が責任を負う方向で法整備が進んでいますが、実際に事故が多発した場合、「こんなリスクは割に合わない」とメーカー側が及び腰になる可能性もゼロではありません。
しかし一方で、統計的には「すべての車が自動運転になれば、人間特有の不注意や居眠り、判断ミスによる交通事故は劇的に(9割以上)減少する」と言われています。これから高齢化社会がさらに進み、ドライバーの不足や高齢者の事故が増加していくことを考えれば、自動運転による事故抑制のメリットは、初期の法的なハードルを補って余りあるはずです。
「ライドシェア×自動運転」がもたらす究極の未来
そして僕が個人的に一番期待している未来は、無人タクシーと「個人の車」が結びつく世界です。
例えば、少しお金に余裕がある人が最新の自動運転車を買ったとします。朝、自分の車に乗って会社に出勤します。目的地に着いて自分が降りた後、車はどうするのか? これまでは会社の駐車場に何時間も停めておくしかありませんでした。
しかし、自動運転が当たり前になれば、車は無人で自宅に帰ることもできますし、もっと言えば「ご主人様(持ち主)が会社で働いている8時間の間、車だけが街中で無人タクシー(ライドシェア)としてせっせと働き、お金を稼いでくる」という使い方ができるようになるのです。
自分が寝ている深夜の10時間も、車が勝手に街を走って配車依頼をこなし、朝になったら家の前に戻ってきて自分を乗せてくれる。車が単なる移動手段(コスト)から、自動でお金を生み出す「資産(働き手)」に変わる。そんなSFのような世界が、この無人タクシーの第一歩から始まっていくのではないかと僕は考えています。
2027年、東京の街を走る無人タクシーがどんな体験をもたらしてくれるのか、今から本当に楽しみです。それではまた次回!