こんにちは。日本では定期的に「キラキラネーム」が話題になりますが、実は海外、特にヨーロッパなどでも近年、奇抜な名前をつける親が増えており、それがニュースになっていました。
海外のキラキラネーム事情はなかなか強烈で、例えば世界一高い山から取った「エベレスト」や、家具メーカーの「IKEA(イケア)」、さらには男の子に「火災(Kasai)」という名前をつけるケースもあるそうです。
日本人の感覚からすると、「火災」という言葉はネガティブな意味合いが強すぎて、仮に名付けようとしても役所で受理されるか怪しいレベルですよね(かつて「悪魔」ちゃんが受理されなかったように)。ただ、海外の方からすると漢字の意味よりも「カサイ」という響きの強さやカッコよさで選んでいるのかもしれません。「Taro(太郎)」といった日本風の名前も人気だそうで、ネーミングのグローバル化を感じます。
日本における名前のルールの変遷
日本におけるキラキラネームの歴史は古く、明治時代の文豪である森鴎外の子供たち(於菟、茉莉、杏奴など)も、当時としては相当なキラキラネームでした。
日本の名前の特殊なところは、「漢字と読み方が必ずしも一致しなくてもよい」というルールがあったことです。極端な話、「正義」と書いて「ジャスティス」と読ませることも、これまでは戸籍上は問題なく(読みが登録されないため)まかり通っていました。
しかし、2025年に戸籍法が改正され、戸籍に「氏名の読み仮名」をカタカナで登録することが義務付けられました。これにより、漢字本来の意味や読み方から著しく逸脱した読み仮名は受理されにくくなり、日本独自の「当て字によるキラキラネーム」は今後少し落ち着いていくかもしれません。
世界中でキラキラネームが増える理由
日本だけでなく、世界中でキラキラネーム(ユニークな名前)が増えている背景には、大きく分けて2つの理由があると考えています。
1つ目は、「多様性(ダイバーシティ)の広がり」です。
昔は「男の子ならこの名前、女の子ならこの名前」という固定観念が強くありましたが、今は性別や生き方に縛られない時代です。「人と同じじゃなくていい」「自分たちらしいユニークな名前をつけたい」という考え方が世界中でスタンダードになってきているのだと思います。
2つ目は、「宗教的・血族的な縛りの薄れ」です。
特に欧米のキリスト教圏などでは、聖書に登場する人物(マリア、ジョンなど)や、親や祖父の名前を受け継ぐ(〇〇・ジュニアなど)という伝統的な名付けのルールが強く存在していました。しかし近年、若い世代を中心にそうした宗教的な価値観や伝統への縛りが少しずつ薄れてきており、もっと自由で直感的な名付けが許容されるようになってきたことが、世界的なキラキラネーム増加の要因になっているのではないでしょうか。
国や文化が違っても、「子供に特別でユニークな名前をつけたい」という親の心理は世界共通のようです。日本と海外の文化の違いが見えてくる、非常に面白いニュースでした。