国際宇宙ステーションが、2030年に役目を終え、地球に落下させることになりました。
最後は解体ではなく地球への落下というところが、なんとも宇宙らしくていいですね。
国際宇宙ステーションが役目を終える
国際宇宙ステーション、通称ISS。
けっこう歴史は長く、その構想はなんと1980年代初期からありました。
アメリカ、ソ連の冷戦の中で高め合っていった宇宙開発。
しかし、冷戦の終わりとともに、お金のかかる宇宙開発は少しずつ遠のいていきます。
一国だけでは難しい宇宙開発、どうしても各国の足並みをそろえる必要があります。
そのような中、本格的に動き出したのが1988年のこと。
アメリカ、日本、そしてヨーロッパからスタートし98年にはロシアなど多くの国も参加し、宇宙空間での組み立てがスタートします。
本来は老朽化もあり、2016年には終了する予定でした。しかしそれを2030年まで伸ばすことになりました。
多くの宇宙飛行士がISSに行き、ちょうど落ち込んでしまった宇宙開発の時期を支える重要な拠点となりました。
激化する宇宙開発
21世紀の宇宙開発は、これから激化していくことが予想されています。
アメリカはISSが引退する前に独自で宇宙ステーションを作るともいわれています。
さらに中国、インドなども独自で宇宙ステーションの開発を進めています。
中国にいたっては、まもなく完成予定です。
「中国の宇宙ステーションが完成へ」日米欧が後塵を拝するようになった根本原因 新技術より「枯れた技術」を磨き込む
そしてアメリカを中心に進められているアルテミス計画。
月の周回軌道上に基地を作るもので、そこから月面探査、さらには将来的な火星進出を見据えての大きなプロジェクトになっております。
日本も参加することになっています。
こちらも早ければ2024年にも月面へ、という話でしたが、かなり送れそうです。
そしてここに参入するのが民間です。
今でもすでに民間の宇宙ロケットが話題ですが、民間が宇宙ステーションを作る形でNASAと共同で話も進んでいます。
NASA、2030年までに国際宇宙ステーションを民間に置き換える意図を詳述 | TechCrunch Japan
宇宙の考え方は昭和のものとはずいぶん変わってくるかもしれません。
日本は法的な問題もあり、なかなか民間の宇宙開発が進みません。しかし水面下でチャレンジしている人はたくさんいますので、これからにも期待です。