Twitter、なんかすごいことになっています。
前回も取り上げた話題の続報です。
イーロンマスクの動き
イーロンマスクといえば、テスラなどの経営者であり、世界一のお金持ちです。
そんなイーロンマスク氏はいきなりTwitter社の大株主になったことで話題になりました。
もともとTwitterにかなりいろいろな書き込みをする方でして、言い方を変えれば影響力も加味して世界一のツイッタラーでもあります。
そんなイーロンマスク氏がTwitterの取締役になる、ということになったのですが、まさかの拒否。
いったい何をするつもりだったんだろう、というところで、今度はまさかの全株を取得する動きを見せています。
TwitterはGAFAレベルではないとはいえ、それでも大企業です。
実はこの全株というところがポイントです。ただの大株主だって発言権は強いわけだし、半分以上取れば経営権を奪えます。
なぜ全部買い取るのか。
これに、資本主義の限界と、新しい資本主義の可能性を感じるわけです。
新しい資本主義
奇しくも岸田さんも同じ言葉を使うのですが、岸田さんはどういうつもりでこの言葉を使っているかはわかりません。
自分自身も資本主義には限界があるという話を以前よりしています。
自分の場合は、貧富の差の拡大がそれにあたります。
しかしこのイーロンマスク氏やジェフベゾス氏のような、超お金持ちなんだけどどこかネジがおかしいお金持ちが増えてきていますよね。ビルゲイツ氏もそうです。
今後の課題としては、貧富の差が拡大するのであれば、超富裕層たちがどのような世界を作れるのかというところに注目が集まるわけですが、イーロンマスク氏の今回のTwitter買収は、その答えの一つのようにも思えます。
Twitterというのは、WEB2.0時代の象徴のようなもの。誰もがインターネット上で自由につぶやき、世界中で多くの情報が広がっていくようになりました。
しかし、トランプ大統領のアカウントを凍結するなど、ものすごく大きな力を持っていることも証明してしまいました。
これだけ情報が重要な時代になっている昨今、Twitterが悪意を持った場合、世論のコントロールも簡単にできてしまいます。
そのため、Twitterは自分たちがクリーンであることを証明しなければなりません。
イーロンマスク氏はTwitterの全株を取得することで、非上場にしようとしています。
資本主義の世界では、お金を集めるために上場し株を買ってもらう必要があります。
しかしその利益は株主のためにあるわけです。
全株を一人が取得するということは、もうお金を集める必要はありません。
利益はイーロンマスク氏のためにあるわけですが、イーロンマスク氏がそれを望まない場合、Twitter社自体が利益を追求する必要がなくなります。
資本主義社会を全否定するような動きです。
イーロンマスク氏は、資本主義の世界においてのTwitterに矛盾を感じているようです。
マスク氏、米ツイッターに430億ドルで買収提案 「言論の自由」追求
本当の意味での言論の自由を確保するためには、Twitterは今のままではいけないということです。
現在もトップツイートや話題のツイートでタイムラインに多くの情報が集まるわけですが、なぜその情報が集まっているのか、Twitter社になにか意図があってそのツイートを表示させているのではないか、このあたりの透明性を保つ必要があります。
また広告などもそうで、フラットな言論の場とはどういうものなのかと考えた時、利益追求型の姿勢を取った企業でそれができるかどうかという話になると、疑問です。
個人的に今回のイーロンマスク氏の動きにはかなり注目しています。
この世界がどのような形で次のステップに行くのか、そのきっかけになりそうな気もしています。