円安と物価高騰の中で、ラーメン2000円問題がなにかと話題です。
ラーメンは2000円にすべし、という考え方もあれば、そんな高いのはダメだ、という考え方もあります。
ラーメン2000円問題の答えはシンプル
実はこの問題、答えはシンプルです。
2000円がどうかというのはさほど重要な問題ではなく、重要なことは所得が上がるかどうかにあります。
ラーメンに限らず、世の中の物価というのは緩やかに上がっています。
なにも今に限った話ではありません。
こちらは物価上昇率のグラフです。
こちらを見ていただいたらわかるように、1990年くらいまではすごい勢いで上がっていることがわかります。
この物価上昇率を見ると、同じ1万円札でもずいぶん今と昔では価値が違いますよね。
こんなに物価が上がって大丈夫なのかと心配になりますが、これが大丈夫なんです。
こちらと同じような感覚で、給料も上がっているからです。
つまり、同じ1000円であっても、昔の1000円と今の1000円は感覚が違うということです。
横ばいに慣れてしまった日本
現在の物価高は、円安の影響と原油高アップによるものです。
要因は外部にあります。
つまりラーメン2000円問題の根本は、ラーメンが外部の要因により値上げしたいのに対し、給料が上がってないことにあります。
給料が上がればラーメンが2000円だろうと3000円だろうと問題ないのです。
そして、一番の問題はこの横ばいの状態に慣れてしまったことかと思います。
なんなら以前はデフレが大きな問題になったこともありました。
ラーメン2000円問題は、ラーメンが値上がりしているのが問題ではなく、日本人が貧しくなっている事実を表していると考えられます。
ラーメンに2000円を払うべきというのはある意味では正しく、2000円払うなんておかしいというのもまた正しいのです。
重要なのは、2000円を払えるように、どのようにそればこの経済的窮地から立ち戻れるのかを考えることです。
経済大国の日本ですが、今年中にはドイツに抜かれるだろうと言われています。
このピンチから脱却できる一手を打つことができるのでしょうか。