夢のマイホームというと、時代によってイメージが異なります。
最近、昔のニュータウン政策に関することを調べていたりしたこともあり、興味のある分野の一つです。
人口集中からのニュータウン計画
今でも東京都心部は人口の増加が進んでいますが、実は戦後の人口集中は今とは比べ物にならないほどのものでした。
そのような中、少しでも東京の郊外に人を流すようにと、新しい団地づくりが盛んになりました。東京でも1960年代後半に高島平、1970年代初頭には多摩ニュータウンが登場するなど、大きな出来事がありました。
すると東京の中心部から少しずつ人が郊外へ流れていきます。それと同時に満員電車といった次の社会問題も登場します。
タワーマンション
しかしライフスタイルや社会もまた変わっていきます。
少子化が進み、なんだかんだで東京都心部へ人が集まってきます。その一つのきっかけになったのがタワマンブームで、昔では考えられないような人数が一か所に住むことができるようになり、たくさんのタワーマンションが建設されました。
次は戸建てブーム?
しかしタワーマンションブームもそろそろかなというところ。東京都心部ならまだしも、近年はこのブームに乗って郊外にもタワマンが次々と建設されています。
最新の設備も時間が経てば古いものとなり、空室がでれば管理費として住人に費用が重くのしかかり、将来的なゴーストタワマン登場への懸念もあります。
そんな中、ミニ戸建てが販売件数を伸ばしているというニュースがありました。
契約が伸びる「ミニ戸建て住宅」コロナで「タワマン離れ」が本格化? – ライブドアニュース
まぁたしかに東京の住宅地を見回してみると、おそらく一軒の土地だったんだろうなというところを三つに分けて細長い一戸建てを立てるというケースも、ここ10年くらい増えているように思えます。
建物の価値というのは最終的にはゼロになるということで、大事なのは立地と土地の権利かなというところ、資産としては同じ金額でタワマンに住むのであれば、戸建てのほうが安心感はあるかなとは思っています。
コロナで考え方が変わるのか
コロナでリモートワークや地方分散が進むのであれば、都心部に必ず住まざるを得ない状態はなくなります。
週1、週2くらいでしたら、新幹線で移動したってかまわない、と考える人も増えるかもしれません。
もしくは、会社自体が土地代の高い東京から郊外や地方へ移る、というところもあるかもしれません。必ずしも一か所に人を集めてみんなで仕事をすることが正しい、という根本の価値観は薄れつつあります。
とはいえ人はそんな急には変われないということで、なんだかんだでこのままずるずると行きそうな気もしますけどね。
もしこういったところ、考え方に変化がでるのであれば、住宅の需要やトレンドもちょっと変わりそうな気もしますね。