これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです
さて、今日は私たちの身近にある、意外なセキュリティリスクについてお話ししたいと思います。それは、Wi-Fiルーターの「古さ」です。
iPhoneが警告する「古いWi-Fi」の危険性
最近、iPhoneでWi-Fiに接続すると、「このWi-Fiは安全性が低い」といった主旨の警告が表示されるようになりました。これは、接続先のWi-Fiルーターが、古いセキュリティ規格にしか対応していない場合に表示されるものです。
僕自身、仕事でライブハウスやスタジオに行くことが多いのですが、特に地下にあるライブハウスは電波が悪く、お店のWi-Fiに接続せざるを得ない場面がよくあります。しかし、老舗のライブハウスなどでは、10年以上前の古いルーターが現役で使われていることも少なくありません。
なぜ、古いルーターは危険なのか?
なぜ、古いルーターに接続するのが危険なのでしょうか。
それは、古いセキュリティ規格には脆弱性(セキュリティ上の弱点)が見つかっており、悪意のある第三者が、その弱点を突いて通信内容を盗み見たり、情報を抜き取ったりする可能性があるからです。
もちろん、お店の人が悪さをしているわけではありません。しかし、そのお店のWi-Fiを踏み台にして、誰かがあなたの個人情報を狙っているかもしれないのです。
今すぐできる対策とは?
では、どうすればいいのでしょうか。
まず、不必要に公共のWi-Fiに接続しないこと。これが一番の対策です。
そして、どうしても接続する必要がある場合は、VPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)を利用することをお勧めします。VPNは、通信を暗号化することで、第三者による盗み見を防いでくれるサービスです。僕は、仕事でどうしてもWi-Fiに繋がなければならない時は、必ずVPNをオンにするようにしています。
家のルーターも、定期的な見直しを
この問題は、外出先だけの話ではありません。ご家庭で、何年も同じWi-Fiルーターを使い続けている、という方も多いのではないでしょうか。
OSやブラウザのアップデートは気にしていても、ルーターの「古さ」は、つい見落としがちなポイントです。しかし、ルーターもまた、家のネットワークの入り口を守る、重要なセキュリティ機器です。
僕も今年、自宅のルーターを最新のものに買い替えました。これを機に、皆さんもご自宅のWi-Fi環境を一度見直してみてはいかがでしょうか。スマホやパソコンだけでなく、ルーターも古いと危ない。このことを、ぜひ覚えておいてください。