スマホでもPCでもない。メタバースに必要なのは「まだ見ぬデバイス」だという話


これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです

今日はこんな面白いニュースがありました。
岐阜県が、なんと「メタバース婚活」を主催したというんです。

先入観なき出会い?メタバース婚活の「光と影」

記事によると、このメタバース婚活のメリットは、「相手の顔が見えないからこそ、先入観なく、お互いの内面を知ることができる」という点にあるそうです。

なるほどな、と。
確かに、見た目や雰囲気といった第一印象に左右されずに、純粋に会話の中身だけで相手を判断できる、というのは、一つの利点かもしれません。

でも、正直なところ、「本当にそうなのかな?」という疑問も、同時に湧いてきますよね。
結局、どこかのタイミングで、アバターの“中の人”と会うことになるわけですから。

このニュースを見て、僕が面白いなと思ったポイントは2つあります。
一つは、最近めっきり聞かなくなった「メタバース」という言葉が、また出てきたこと。
そしてもう一つは、東京都なども含め、「行政が婚活を主催する」という流れが、本格化してきている、という点です。

試みとしては、すごく面白いと思います。

メタバースは、なぜ「来なかった」のか?

それにしても、メタバース、一時期の熱狂はどこへ行ってしまったんでしょうか。
2026年の今頃には、僕らは当たり前のようにVRヘッドセットをかぶり、仮想空間で仕事仲間と会議をしたり、友達と遊んだりしている。そんな未来を、多くの人が想像していました。

でも、現実は、そうならなかった。
Facebookが社名を「Meta」に変え、社運を賭けてメタバースに全振りしましたが、正直、うまくいっているとは言えません。

なぜ、メタバースは僕らの生活に浸透しなかったのか。
僕が思うに、その最大の原因は、メタバースにアクセスするための「デバイス」がなかったから、です。

  • スマートフォン: 手軽だけど、あの小さな画面では、没入感は得られない。
  • VRヘッドセット: 没入感は最高だけど、普及しなかった。

僕もVRヘッドセットを持っていますが、あれは、本当に疲れます。
目も、首も、想像以上に負担がかかる。長時間やるもんじゃないな、というのが正直な感想です。

結局、僕らの世界とメタバースを繋ぐ「扉」となるべきデバイスが、まだ、この世に存在していない。それが、メタバースが失速してしまった、一番の理由なんだと思います。

それでも、メタバースの可能性は「まだ」終わらない

じゃあ、もうメタバースは終わりなのか。
僕は、そうは思いません。

今回の岐阜県の試みもそうですが、例えば、コロナ禍で主流になった「Zoom婚活」。あれよりは、アバターを介してコミュニケーションをとるメタバースの方が、少しは“味”があるかもしれません。(本当にそうかは分かりませんが…)

僕が思うに、メタバースに足りない、最後のピース。
それは、やっぱり「新しいデバイス」なんです。

Appleが開発していると噂のスマートグラスのように、誰もがストレスなく、日常的にメタバースにアクセスできるデバイスが登場すれば。
SNSの延長線上として、僕らのコミュニケーションの形を、大きく変える可能性は、まだ十分にあります。

その「何か」が突き抜けるための、新しいデバイスが登場する、その日を待ちたい。
今回の岐阜県のメタバース婚活は、そんな未来への期待を、改めて抱かせてくれる、面白いニュースでした。