ドワンゴが「ゆっくり」商標を獲得へ、騒動の教訓はなにか


5月にネットで大きな話題となった、ゆっくり商標問題。

無難なところでの決着になりそうです。

Twitterニュース読みコミュニティより。

AYAME-nft.eth / 摩天楼オペラ 彩雨 on Twitter: “2022年現在、現実的にこれしかないだろうな。ベストではないがベター。ドワンゴ、「ゆっくり」関連用語の商標出願へ 「ゆっくり茶番劇」商標騒動を受け独占防止のため(ねとらぼ)#Yahooニュースhttps://t.co/KLHMipmEoL / Twitter”

2022年現在、現実的にこれしかないだろうな。ベストではないがベター。ドワンゴ、「ゆっくり」関連用語の商標出願へ 「ゆっくり茶番劇」商標騒動を受け独占防止のため(ねとらぼ)#Yahooニュースhttps://t.co/KLHMipmEoL

ドワンゴが商標を取得へ

今回の件については、当事者が商標を手放すということを発表しました。

合わせてドワンゴが「ゆっくり」関係の商標を取得する旨も発表されています。

もちろんドワンゴが取得しても、ドワンゴに使用料を払うということにはなりません。

これまで通りですが、二度とこういったことが起きないようにドワンゴが取得し、管理するというものです。

多くのユーザーはドワンゴへの信用をベースに、ゆっくり関係の制作をすることができます。

現行法で照らし合わせると、やはりこれがベターな選択肢であることは間違いありません。

同様の問題をどう乗り越えるか

ベストな結果は、こういった公共のライセンスについて保護する方法があればいいよね、ということです。

口ではこの権利は公共だといっても、先に権利関係を取得されてしまってはどうにもなりません。

取得する方も人間ですが、認可するのも人間です。

先にこれは公共のものですという事例があったとしても、こっそりと認可され、こっそりと異議申立期間が終わった場合、どうにもなりませんよね。

今回は「ゆっくり」という、アンダーグラウンドではありながらも多くのファン、クリエイターがいる分野だったからこそ、大きな話題になりました。

同様のケースで泣き寝入りしなければならない事象だってあるでしょうし、これが日本国内ではなく、世界をベースになっていくとまたややこしくなります。

この国では公共としてみなされても、この国ではちゃんと権利あるよ。さあ金払え、となるわけです。

今回の件は、今後も「ゆっくり茶番劇」と同じような事象が起きる可能性があるという、大事な問題提起となったように思います。

インターネットのコンテンツはグローバルです。現行法の特許、著作権、商標の考え方では少し厳しくなってきたようにも思えます。