時速1609キロという、理解不能のスピードを来年にも実現させるようです。
地上最速の時速1609kmを目指す超音速自動車「Bloodhound SSC」(bouncy) – Yahoo!ニュース
イメージしにくいスピード
時速1600キロというのはなかなかイメージがわきませんね。
人間だと、ウサイン・ボルト選手の100mで時速37キロ、一時的な速度は44キロともいわれています。ボール投げでも野球では大谷選手が165キロをだしています。日本人最速です。
先日、新東名の一部の区間が110キロになりました。日本の道路だとそれが一番早い速度です。
新幹線は日々スピードに挑戦し、将来的には時速360キロを実現させようとしています。
動物では燕が最高時速170キロほど、ハヤブサは時速387キロというすさまじい速度が出ます。
乗り物だと、旅客機がだいたい時速900キロ弱ほど。戦闘機のパイロットは別ですが、一般人は普段の生活だと、この時速900キロが最速ですね。
ちょっと角度を変えて別のベクトルにすると、音速は約時速1200キロ。ぶっ飛びすぎて参考にならないですが、光は時速にすると約10.8億キロになります。
ではこの車はどうかというと、時速1600キロ。音速よりも早いです。
そして、その内容もすごいですね。ロールスロイス、ジャガーといった自動車メーカーだけでなく、ロレックスなどあらゆる分野のエキスパートが終結しています。ドライバーは現在の世界記録を保持している元イギリス軍パイロットとのこと。果たして時速1600キロを地上で体験し、無事でいられるのでしょうか。
時速1600キロに意味があるのか
さて、ここまで読んだ方で、時速1600キロなんてものに挑戦する意味はあるのか、と疑問に感じる人も多いでしょう。
いや、そこにはロマンがあるんだよ!
で、通用しないのもよくわかってます。
テクノロジーの進化は極端なところから発達すると思うんですよね。その昔、気球で上まで行こうとして、死にかけて、宇宙開発が進みました。では時速1600キロを研究して、じゃあ乗用車の時速が上がるかというと、上がらないでしょう。ですが、スピードの向上はいろいろメリットがあって、例えばスピードを上げる研究をすると、スピードを上げることによって出てくる問題、おそらくこの場合は騒音を通り越してソニックブームが問題になるでしょう。そういった部分の研究も進められることになります。新幹線が時速360キロを目指すことによって、騒音問題や環境問題の解消にもつながるのです。今回の時速1600キロはもちろん極端な事例ですが、こういうところからテクノロジーの枝分かれがしていくのかなと思います。
もちろん、例えば火星開発とか、地球外の惑星でこの研究が使われる可能性もあるかもしれませんね。
来年、この実験がうまくいくことに期待しています。