これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです。
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AI検索の雄「Perplexity」がGoogleに5兆円のChrome買収提案！巨大IT業界再編の号砲か
IT業界を揺るがす、とんでもないニュースが飛び込んできました。僕も毎日のように使っているAI検索アプリ「Perplexity（パープレキシティ）」が、なんとGoogleに対し、Webブラウザ「Chrome」を約5.4兆円で買収するという提案を行ったというのです。常識的に考えれば、新興のスタートアップが巨大企業の主力事業を買収するなど、あり得ない話に聞こえます。しかし、この提案の背景には、双方の複雑な思惑と、IT業界の大きな地殻変動が隠されているのです。
なぜGoogleは「Chrome売却」を検討するのか？
まず考えなければならないのは、なぜGoogleがこの提案を一蹴しないのか、という点です。実は、現在のGoogleは、米国政府から独占禁止法違反で厳しく追及されている真っ只中にあります。市場を独占しすぎているとして、「Googleを分割せよ」という声が日増しに強まっているのです。この圧力から逃れるために、Chrome事業を切り離すというのは、Googleにとって十分にあり得る選択肢の一つとなっています。
さらに、Google社内でも大きな変化が起きています。先日、これまで別々に開発してきた「Android」と「Chrome OS」を統合し、Androidブランドに一本化する方針が示されました。これは、Googleの戦略の中心がモバイルOSであるAndroidに完全にシフトすることを意味し、相対的に「Chrome」というブランドの立ち位置が変わっていくことを示唆しています。こうした内情を考えれば、Chrome売却という話も、決して突飛なものではないことが分かります。
Perplexityの野望とAppleの影
一方、提案者であるPerplexityは、AI検索に特化した、今最も勢いのある企業の一つです。彼らにとって、世界最大のシェアを誇るWebブラウザ「Chrome」を手に入れることは、自社のAIサービスを普及させる上で、この上ない武器となります。
しかし、この話はここで終わりません。このニュースと並行して、もう一つ、非常に興味深い噂が流れています。それは、「AppleがPerplexityを買収するのではないか」というものです。ご存知の通り、AppleはAI開発で他社に大きく遅れをとっており、強力なAI企業を手に入れることは喫緊の課題です。
もし、「PerplexityがChromeを飲み込み、その巨大化したPerplexityを、今度はAppleが丸ごと買収する」なんていうシナリオが実現したら、どうなるでしょうか。それは、IT業界の勢力図が根底から覆るほどのインパクトを持つ出来事です。
2000年代の再来、AIを軸にした大買収時代へ
この状況は、僕に2000年代後半のIT業界を思い起こさせます。当時は、Web2.0の波に乗って、様々な新しいサービスが生まれました。今や当たり前となったYouTubeもInstagramも、元々は独立した会社でした。それらをGoogleやFacebook（現Meta）といった巨大企業が買収することで、現在の勢力図が形作られていったのです。
そして今、2020年代の後半。AIという新しい波を軸に、再びあの「大買収時代」が訪れようとしているのかもしれません。今回のPerplexityによるChrome買収提案は、その壮大な業界再編の、まさに号砲と言えるのではないでしょうか。
この提案がどういう結末を迎えるのか、まだ誰にも分かりません。しかし、この一件が、AI時代の新しい覇権を巡る、巨大IT企業たちの壮絶な戦いの幕開けであることは間違いないでしょう。一人のユーザーとして、そしてこの業界の動向を追う者として、この歴史的な変化から目が離せません。