QUESTIONより:文章に残しにくいことが音声や動画で言える不思議


QUESTIONより

Web研修を受けていたら講師が「これは紙資料に残すと問題あるので口頭で説明しますが〜」と言っていました。紙でも音声でも何らかの媒体に残ってしまうのは避けられないのに…と思いましたが講師の気持ちもわかります。彩雨さんはどう考えますか?


その講師の気持ち、とてもよくわかります。不思議な心理ですが、まさに自分もそう感じています。

言いにくいことの順番

リアルアヤノ.メを過去2回ほどやりましたが、そのときにブログでは絶対に書けない裏アヤノ.メ、という企画をしています。

これもまさにそうで、ブログでは絶対こんなこと言えないよ、っていうこともトークイベントだと言えてしまう心理ってありますよね。

自分の場合はちゃんと順番があって

SNSで言えること>ブログで言えること>音声、動画で言えること>生放送で言えること>トークイベントでいえること

という順番になっています。右に行けば行くほどコアな内容になっていますので、自分の本音や本心に触れたい人はぜひトークイベントに起こしください。SNSでの発信は、基本的に薄っぺらいことしか言っていません。ブログに関しても、それなりに書き方には気をつけていますので、かなりセーブしています。

空気感、理解力、切り取り、真意との距離

このあたりの話は数年前のリアルアヤノ.メでも同じようなことをお話したかもしれませんが、自分はトークイベントの生中継をしたくないという気持ちがありました。実際に同じ空間にいるから伝えられることと、ネットを介して伝えることにはやはり違いがあると感じていたからです。

あのときは台風が来てしまったこともあり、イベント内容を変更し生中継も行いましたが。

話していることは同じということで理屈では違いはないのですが、なにか違う。このなにかに、重要な意味があるような気がしてなりません。

そのなにかを探ってみる

空気感といってしまえばそうなのですが、情報の切り取りを防ぐということなのかなと思います。

SNSはまさにこれで、Twitterは文字数が短いのでその真意が伝わらず、そのせいでタイムライン上で議論が行われたり、炎上したりということはよく起きます。中にはいくつかのタイムラインに分けて書くやり方もあれば、画像に文字を載せて説明する人もいますが、本来の使い方とは違いますよね。

リンクを貼って長い文章で説明する、というのがまさにこのアヤノ.メのやり方でもありますが、すべての人がクリックをして文章を読むわけではなく、その波及力は落ちます。理解度を得るか、波及力を重視するか、自分はブログという形で理解を重視するやり方がいいと思い、こちらへシフトしました。

動画や音声の特徴

とはいえ、文章に残すより、動画や音声のほうが言いたいことを言える、という気持ちもあります。

心理的には、検索されないから、そして切り取られにくいから、というものがあるせいかもしれません。もちろん文字起こしをしたり、動画編集によって切り取ることも可能ですが、ブログの文章よりかはハードルは高いですよね。

それと、そこの情報へたどり着くためのプロセスとして、ブログだと前の文章をすっ飛ばしてそこへたどり着くこともできますが、動画や音声は流れの中で行きつくことになり、十分な理解を得られやすいということもあります。

メディア性質として、ブログのような文字メディアと音声、動画メディアは本質的に全く異なることなんだなと感じますね。

それぞれの利点を活かしたい

それぞれにそれぞれの利点があるということで、いろいろやってみることは大事だなと思います。

最終的に動画や音声などで内容検索できるようになったら、またこの感じ方も変わるかもしれませんね。