QUESTIONより:人生いろいろ、お墓もいろいろ


QUESTIONより

以前テレビで『ネットお墓参り』のニュースを見ました。私の周りではまだまだ直接お墓参りに行く人ばかりですが、行けない苦しみが無くなり思いを馳せる時間が増えるのはいいと思いました。彩雨さんは自分の子孫にどのような葬法、供養を望みますか?


ネットお墓参り、なかなか興味深いテーマですね。現代の多忙かつ多様性に富んだ社会の中で、供養の仕方もそれぞれです。

彩雨さんはネットお墓参りは否定しませんよ。

人生いろいろ、お墓もいろいろ

現代、とくに都会においてはお墓を持つのも一苦労です。お墓を持つというのは当然土地を借りる、買い取る形になるのですが、不動産のそれとはちょっと違います。お寺から永代使用料、という形でお金を払うとずっと使っていいことになるのです。それとは別に、お墓自体も必要になります。

都内だと合計で数百万円もかかる大きな買い物になるわけです。

とはいえ、ライフスタイルも変化していくもの。誰もが”田舎”があるとは限らない、ということです。

マンションタイプの墓地や、納骨堂タイプも

たまに電車の中吊り広告でも見かけますが、マンションタイプの墓地もあります。自動で、自分のお墓が出てくるみたいです。まるで屋内タイプの駐車場のようですね。

お墓ではなく、納骨堂を選ぶ人も都市部では多いそうです。簡単に言えば遺骨を入れるコインロッカーのようなものです。実際にはいろいろちゃんとしてるし、ちゃんとお参りもできるようです。納骨堂というと、一時的にちょっと遺骨を置いて場所ってイメージもあったんですが、そういうわけでもないみたいですね。

こんなのあり?車に乗ったままのご焼香

ドライブスルー型の葬儀場ができた、というニュースも最近ありました。これも珍しいですね。人によってはちょっとこれどうなの、と思う人もいるかもしれません。ただ、記事にもあるように高齢者の方でも無理なく葬儀に参加できる、というのは今の時代大事なことかもしれません。亡くなられた方も、そこで無理はしてほしいとは思わないはずですからね。

全国初のドライブスルー葬儀場、長野・上田市に完成

車に乗ったまま葬儀に参列できるドライブスルーシステムを併設した全国初の葬儀場が長野県上田市に完成し、15日に報道陣に公開された。高齢者や障害者でも無理なく葬儀に参列できるようにと、竹原重建(上田市、

なんのための墓参り、法要なのか、彩雨さんの意見

墓参り、供養、これはいろいろですよ。宇宙に撒いてくれ、なんて宇宙葬も一時期話題になりました。海に思い入れのある人は海に撒いてくれと、まぁそういうのもありでしょう。

※ちなみに遺骨をそのままそのへんに撒くのは遺骨遺棄罪にあたるそうです。遺灰なら別みたいなので、そういう予定のある人はちゃんと調べてからやりましょう。

墓参りや法要は、形骸化するのもよくないとも思うんですけど、個人的には親戚や関係者が集まる口実でいいなと思ってます。自分が死んだら、まぁ何回忌とか適当な理由で集まってみんなでワイワイと彩雨さんが作った曲でも流しながら酒でも飲んでくれればいい、故人を偲ぶとは最終的にそういうことなのかなと思ってます。

いろいろな意見があっていい

こういう死に関することはデリケートな問題です。家庭によって、地域によって、時代によって、いろんな考え方があっていいことだと思います。なんのための葬式かって、残された人が気持ちに区切りをつけるための儀式、なんて一面ももしかしたらあるのかもしれません。自分なりによく考えてやったことであれば、亡くなられた人も「こんなところにいれやがって」なんて思わないはずですからね。

年の瀬になり、実家に帰られる方、親戚で集まる方も多いことでしょう。そういう方は、ぜひお墓参りにもいってみてくださいね。