タリバンが政権を奪い返してから2週間ちょいが経ったところです。
今後のタリバン政権の動きも気になるところですが、少しずつ見え始めているところです。
歩み寄りも、人気歌手は殺害
以前タリバン政権下だったアフガニスタンの頃は、かなり厳しいルールの中で社会が成り立っていたと言われています。
女性への人権差別、娯楽禁止などなど、日本では考えられないようなことばかりです。
その後戦争があり政権が変わった20年間でしたが、女性でも大学に行けるようになるなど、アフガニスタンも変化しようとしているさなかの今回の出来事でした。
その後タリバン政権下はどういったルールになるか世界中が注目しているところです。
すでに見えているのは、女性も大学に行けるようになるということです。
タリバン、女性の大学進学容認 ただし男女共学は禁止(AFP=時事) – Yahoo!ニュース
しかし男女共学は禁止になるという発表がありました。
さすがに20年前よりかは緩和しているような姿勢も見せています。
自由に出国できるようにするとの確約を取り付けた、という報道もありました。
自由な出国「タリバンから確約」 米国や日本が共同声明(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース
その一方で、人気歌手が殺害されたという報道もありました。
タリバン、人気歌手を殺害…「イスラムでは音楽は禁止」と述べた数日後に
同じミュージシャンとしてはとても悲しい出来事です。
反イスラムの機運も心配
こういう報道を見ると、多くの人は宗教って怖い、と感じてしまうと思います。
とりわけ、イスラム教に対しては日本もまだまだ理解が浅く、イスラム教への抵抗感が増してしまう恐れがあります。
例えばこの音楽は禁止という話ですが、実はイスラム教が音楽を禁止しているわけではありません。イスラム教の中にもいろいろな考え方があるということです。
しかしタリバンがミュージシャンを殺害、イスラム教は音楽が禁止、という報道が続くと、どうしても勘違いしてしまう人も多いのではないでしょうか。
自分もまだ理解が足りないところばかりですが、多くの日本人はもっとイスラム教に対して理解は足りてないと思います。しかし現在は世界で第2位、世界人口の4分の1ほどの人間がイスラム教徒といわれています。
このあたり、自分自身もしっかり勉強し、ちゃんと自分の言葉でイスラム教について説明できるようになりたいものです。