渋谷区が撤去した1億6500万円?のアートをどう考えるか


渋谷にあったアトムの絵を渋谷区が撤去したということが話題になっています。

渋谷の有名路上アート「ドット絵アトム」が撤去 1億6500万円の価値も?区に見解を聞いた(J-CASTニュース) – Yahoo!ニュース

公共物への落書きなんだから撤去されるのは当たり前、という意見もあります。

また、鉄腕アトムということで著作権侵害ではないのか、という声も。

その一方でこちらのイラストの作者が行ったストリートアートではかつて海外で1億6500万円の価値がついたこともあり、その価値のものを捨ててしまうのか、という声もあります。

ストリートアートへの考え方

こういった類で有名なのが、バンクシーです。

正体不明のアーティストです。

作品は世界中に存在し、とても価値が高いことで有名です。

東京にも存在し、こちらは保護されています。

こういうのは国によっても考え方が異なりまして、解釈の仕方はそれぞれです。

海外のような考え方を軸にするのであれば、東京は不寛容な街だと思われてしまうかもしれません。

しかし海外の考え方が全て正しいのかというとそれも違います。

たとえそこに価値があろうと、という考え方は難しいですね。

じゃあ価値がないイラストはダメなのか、となりますしね。

消えるところも含めてのアート

アート作品というと、やはり後世まで大事に保管されるもの、というイメージがあります。

しかし、必ずしもそうでなければならないことも。

このあたりも含めての表現ですからね。

先述のバンクシーが行った、数年前のシュレッダーについても思い出されます。

バンクシーの絵、1億5000万円で落札直後にシュレッダーで裁断。なぜ?

ストリートアートというものも、必ず残るわけでもないですし、サイズによっては発見されないままのものもあるかもしれません。

誰が書いたかもわからないものですし、本物か偽物かも不明です。

ただの落書きとして処理されているアートもたくさんあることでしょう。

おそらく、作者としてはそういったところも含めてのアートなのかなと思います。

今回の件も渋谷から撤去となったわけですが、そこも含めてのアートだった、と考えることもできますね。