Xにサイバー攻撃!マルチプラットフォームの重要性


これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです。

2024年3月10日の夜から11日にかけて、X(旧Twitter)が大規模なサイバー攻撃を受け、ユーザーが投稿や閲覧がしにくくなる障害が発生しました。Xの所有者であるイーロン・マスクは、この攻撃がウクライナ地域のIPアドレスから行われたと主張しました。インターネットサービスの障害情報をまとめている民間ウェブサイトによると、Xが利用できないという報告が相次ぎ、アメリカの複数のメディアも大規模な障害が発生した可能性を報じました。

マスクは自身のXアカウントで、「我々は毎日のように攻撃を受けているが、今回は大規模で組織的なグループや国家が関与している可能性がある」と述べ、攻撃が継続中であることを明らかにしました。一方、ブルームバーグによると、パレスチナを支持するハッカー集団「ダークストーム」が攻撃を認めたと報じられており、真相はまだ明らかになっていません。

サイバー攻撃の背景と懸念

今回の攻撃が本当にウクライナ地域のIPアドレスから行われたのか、それとも他の組織が偽装したのかは不明です。過去にも、ハッカー集団が自分たちの犯行として声明を出すことで、実際には関係のない組織の手柄を横取りするケースがありました。そのため、攻撃の真の主体はまだはっきりしていません。

プラットフォームの脆弱性とバックアップの重要性

今回のXの障害は、サイバー攻撃によるものでしたが、これに限らず、通信障害サーバーダウンはどのプラットフォームでも起こり得る問題です。例えば、LINEやDiscordも過去に一時的に利用できなくなったことがありますし、AWS(Amazon Web Services)の障害により、多くのオンラインサービスが利用できなくなることもありました。完璧なシステムは存在しないため、こうした障害が発生することは避けられない面もあります。

しかし、重要なのはバックアップ手段を確保しておくことです。例えば、Xが使えなくなった場合でも、DiscordやLINE、その他のプラットフォームでコミュニケーションを取ることができれば、ユーザーにとっては安心感があります。同様に、配信サービスでも、Xがダウンした場合に備えて、ツイキャスYouTubeなど、複数のプラットフォームを活用することが有効です。

マルチプラットフォームの重要性

Xは現在、スーパーアプリを目指しており、アプリ内で情報発信、コミュニケーション、さらにはXマネーを使った送金など、すべてのサービスを完結させようとしています。しかし、今回の障害のように、Xが利用できなくなると、これらの機能がすべて使えなくなるリスクがあります。そのため、重要な連絡や発信、金銭のやり取りなどは、複数のプラットフォームに分散させておくことが賢明です。

例えば、音声配信をXApple PodcastAmazon Musicなど、複数のプラットフォームで同時に行うことで、1つのサービスがダウンしても他のプラットフォームで継続できるようにすることができます。これにより、ユーザーにとっての安心感が高まります。

まとめ

今回のXのサイバー攻撃は、プラットフォームの脆弱性を改めて浮き彫りにしました。重要なのは、単一のプラットフォームに依存しないことです。コミュニケーションや情報発信、金銭のやり取りなど、複数の手段を確保しておくことで、万が一の際にも対応できるようになります。Xのような大規模なプラットフォームでも障害が起こり得ることを考えると、マルチプラットフォームでの運用は今後ますます重要になるでしょう。