これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです
今日は、マイクロソフトのAIチャットボット「Copilot(コパイロット)」に関する、非常に興味深い新機能についてお話ししたいと思います。なんと、CopilotがあなたのPC画面全体を認識できるようになるというんです!
AIがPC画面を「見る」時代へ:Copilotの「ビジョン」機能とは?
これまでAIは、チャットベースで指示を打ち込むことで、何かを処理してくれるのが一般的でした。しかし、今まさに期待されているのが、AIがパソコンの動きを理解し、直接操作してくれる機能です。そして、Copilotの「ビジョン」機能が、まさにその第一歩を踏み出そうとしています。
この機能を使えば、Copilotはあなたのデスクトップの様子、つまり開いている画面をAIと一緒にチェックし、様々なサポートをしてくれるようになります。マイクロソフトの公式ブログによると、デスクトップ全体を共有することで、Copilotがあなたと同じ画面を見ながら、リアルタイムで対話できるとのこと。コンテンツの解析、洞察の提供、質問への回答を行い、その過程を音声でガイドしてくれるそうです。
例えば、「このソフトの使い方が分からないんだけど、どうしたらいい?」といった、パソコンが苦手な人がよく直面する問題も、Copilotが画面を見ながら解決策を提示してくれるようになるわけです。まるで、詳しい人があなたのPC画面を覗き込みながら、「こうして、ああして」と教えてくれるような感覚ですね。
AIエージェントの可能性:ソフトウェア操作からクリエイティブな作業まで
この「ビジョン」機能が本当に実用化されれば、その可能性は無限大です。
- 未対応ソフトウェアのAI化: 今までAIに対応していなかったソフトウェア(例えば音楽制作ソフトのCubaseなど)も、Copilotが画面を「見て」操作方法を理解し、指示通りに作業を進めてくれるようになるかもしれません。CopilotがCubaseを操作して作曲する、なんてことも将来的にはあり得るかもしれませんね。
- AIエージェントとしての進化: AIが人間の代理人として、より複雑なタスクをこなせるようになるでしょう。データ分析、資料作成、ウェブサイトの管理など、できることの幅が大きく広がります。
この機能はまだパブリックテストの段階で、いつ最終的に利用可能になるのか、またどれくらいの費用がかかるのかは不明です。しかし、MicrosoftのCopilotに限らず、今後様々なAIが同様の機能を持つようになるでしょう。
期待と懸念:プライバシーとセキュリティの課題
個人的にはこの機能に大きな期待を寄せていますが、同時に怖さも感じています。PC画面には、個人情報や機密情報など、見られたくない情報がたくさん表示されていますよね。AIがそれらを勝手に「覗ける」ようになってしまうことに、懸念がないわけではありません。プライバシーやセキュリティのリスクをどう管理していくのか、という点が非常に重要になってくるでしょう。
しかし、そうしたリスクを理解しつつも、この分野の今後の動きは非常に楽しみです。今年の後半にかけて、AIエージェントや、チャットに打ち込むだけではない「AIの使い方」が、ますます注目されるようになるでしょう。Copilotの「ビジョン」機能も、その先駆けとなる重要な一歩だと考えています。