テクノロジーがスポーツの楽しみ方を拡張する


これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです

現在、サッカーの試合(ワールドカップなど)をDAZN(ダゾーン)で観戦している方も多いと思いますが、今回はDAZNが導入している非常に面白い新しい機能と、そこから想像する「未来のスポーツ観戦」についてお話ししたいと思います。

ゲームのような新体験!DAZNの「Party LIVE」

DAZNで配信されている一部の試合で、新しい観戦スタイルの試みが行われています。

この配信モードで見ると、画面の隅やピッチ上に「全選手の現在地(フォーメーション)」が表示されたり、ボールを持っている選手の上に名前や矢印が出たり、スプリント(ダッシュ)した瞬間に「時速何キロで走っているか」がリアルタイムで表示されたりします。

これ、サッカーゲーム(『ウイニングイレブン』や『eFootball』など)をやったことがある人ならお分かりかと思いますが、まさにあの「ゲーム画面のUI」が、現実の試合でリアルタイムに行われているんです!

「この選手は今ボールを持っているけれど、反対側からすごいスピードで駆け上がってきている選手がいるな」ということが一目で俯瞰してわかるため、サッカーの戦術や動きが非常に理解しやすくなります。
純粋な試合映像だけを見たい人には邪魔に感じるかもしれませんが、「サッカーを初めて見る人」や「よりデータ寄りで戦術を楽しみたい人」にとっては、本当に素晴らしい新しい映像体験(スポーツ観戦体験)だと思います。

ARグラスでスタジアム観戦が変わる?

この「選手の名前やスピードがリアルタイムで表示される」という技術は、AR(拡張現実)とも非常に相性が良いです。

現在、Apple Vision Proなどを筆頭にAR/MRグラスの開発が進んでいますが、私は2030年代にはこういった「メガネ型デバイス」が生活の中に溶け込んでくると予想しています。

例えば、実際にスタジアムにサッカーの試合を見に行った時、このARグラスをかけてピッチを見ると、自分が直接見ている選手の頭上に名前や「時速〇〇km」というデータがリアルタイムで浮かび上がって見える。
これなら、遠くの席から見ていて「今ボールを持っているのは誰だ?」と背番号を一生懸命探さなくても一目でわかります。スタジアムでの生観戦の迫力と、テレビ中継以上の詳細なデータが融合した、最高の観戦体験になるはずです。

机の上がスタジアムに?未来のスポーツバー

さらに想像を膨らませると、もっと面白い「未来のスポーツ観戦スタイル」が見えてきます。

スポーツバーや居酒屋で大勢で集まってサッカーを見る時、今は壁の「大きなテレビモニター」をみんなで見上げて応援していますよね。

しかし未来では、お店の「テーブル(机)の上」に、ARでミニチュアのサッカーコートが立体的に浮かび上がるシステムができるかもしれません。
ARグラスをかけた友人たちとテーブルを囲み、ビールを飲みながら、「テーブルの上でリアルタイムに動いている立体的な選手たち」を俯瞰して応援するのです。
自分の見る位置(席)を変えれば、当然コートを見る角度も変わります。まるで自分がスタジアムの神様になったかのような視点で、目の前で繰り広げられる試合を多角的に楽しむことができます。

技術的には、スタジアムの周囲に多数のカメラを設置し、選手全員の動きとボールの軌道を3Dデータ化(トラッキング)してリアルタイムで送信すれば、十分に実現可能なはずです。
選手の顔の細かい表情までは見えないかもしれませんが、スタジアムの2階席から見下ろしているような「生のフォーメーションの動き」を楽しむには最高のシステムです。

スポーツ観戦にはまだまだ「進化の余地」がある

もちろん、放映権の問題などクリアすべきビジネス上の課題はたくさんありますが、「テレビの平面画面で見る」という現在のスタイルから、テクノロジーの力でスポーツ観戦の体験をどうアップデートしていくかには、まだまだ無限の余地(ポテンシャル)があると思っています。

DAZNの新しいデータ配信機能は、そんな未来の入り口を感じさせてくれるワクワクする試みでした。
皆さんも機会があれば、ぜひこうした新しい観戦スタイルを体験してみてください。

今日は、DAZNの新しい配信機能から想像する、未来のスポーツ観戦についてお話しさせていただきました。