前からこんな美味しかったっけ?フリーズドライの技術がすごい話


これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです


先ほど、朝ごはん代わりにコンビニで買った「野菜たっぷりのお味噌汁(正式な商品名は忘れてしまいましたが)」を食べました。

「野菜たっぷりだからこれにしよう」と思って買ったのですが、開けてみると「フリーズドライ」のブロックが入っているタイプのお味噌汁でした。
カップラーメンの具材(海王やネギなど)でフリーズドライを口にすることはありましたが、こういう「野菜をメインにしたフリーズドライのお味噌汁」を久しぶりに飲んでみて、そのあまりの美味しさに本当に驚きました。最近の技術はすごくよくできているなと感動しました。

フリーズドライってどんな仕組み?

「フリーズドライ」という言葉自体は昔から当たり前のように使っていましたが、「そもそも何がフリーズ(冷凍)で、何がドライ(乾燥)なんだろう?」と急に気になって、少し調べてみたんです。皆さんはその仕組みをご存知ですか?

普通、「乾燥させる」と聞くと、ドライヤーや乾燥機のように「熱を加えて水分を蒸発させる」イメージがありますよね。
しかしフリーズドライは、その名の通り「まずカチコチに凍らせて(フリーズ)、その後に乾燥(ドライ)させる」という全く違うアプローチをとります。

どうやるかというと、食品をマイナス30度ほどで急速冷凍し、その後に「真空状態」の機械の中に入れます。
皆さんも理科の授業で習ったかもしれませんが、気圧が下がると水の沸点も下がりますよね。真空状態まで気圧を極限まで下げると、氷(固体)になっている水分が、液体(水)になるのをすっ飛ばして、直接気体(水蒸気)に変わるのです。これを「昇華(しょうか)」と呼びます。

つまり、熱を加えずに冷たいまま、水分だけをスッと抜き取ることができる仕組みなのです。これ、最初に思いついた人は本当に天才ですよね!

サクサク食感が復活する魔法

熱を加えないため、食品の細胞や組織が壊れにくく、色や香り、栄養素もそのまま保たれます。
そして、水分が抜けたところには「目に見えない無数の小さな穴(スポンジ状)」ができるため、お湯をかけた瞬間にその穴にスッとお湯が入り込み、あっという間に元の状態に戻るのです。

今日食べたお味噌汁に入っていたキャベツも、お湯を入れる前は「なんだこれ?」というくらい軽くて正体不明のブロックだったのに、お湯を入れた瞬間にフワッと野菜の姿に戻りました。
しかも、葉っぱの部分だけでなく、分厚い「キャベツの芯」の部分までしっかりサクサクとした歯応えが再現されていたのには本当にびっくりしました。「どうやって芯までこんなに完璧に再現しているんだろう!」と。

宇宙食や非常食としても最強のテクノロジー

水分を完全に抜いているので、フリーズドライの食品は信じられないくらい「軽い」です。
コンビニで売っているようなレトルトパックの具材も美味しいですが、水分が含まれているのでずっしりと重いですよね。日常の買い物なら少々重くても問題ありませんが、大量に備蓄したり、遠くに運んだりする場合にはこの「軽さ」が圧倒的なメリットになります。

また、水分がないため微生物や細菌が繁殖できず、腐りにくく長期間の保存が可能です。

この「軽い」「長持ちする」「お湯だけで元の美味しい状態に戻る」「栄養価が落ちない」という最強のメリットを活かして、フリーズドライ技術は非常食や登山用の食料、さらには「宇宙食」として大活躍しています。
無重力の宇宙空間で重たい水分の入った食材を運ぶのは大変ですし、コストも莫大にかかりますからね。

朝からコンビニのお味噌汁一つで、こんなに素晴らしいテクノロジーの進化に感動してしまいました。フリーズドライ、恐るべしです。