もはやスパイ映画の世界。小型カメラやスマートグラスが普及した社会のリアル


これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです


このスマートグラス、警察官が捜査で使ったりと、その活用法によっては、ものすごく便利なものになるはずです。
でも、その一方で、僕らの社会に、すごく大きな問題を突きつけている、とも思うんです。

「撮影禁止」が、意味をなさなくなる日

スマートグラスが普及した未来。
それは、誰もが、いつでも、どこでも、気づかれずに録画・録音ができるようになる、ということです。

空港の入国審査、美術館、あるいは温泉。
今、僕らが「撮影禁止」とされている場所で、悪意を持って、あるいは、うっかり、録画ボタンを押しっぱなしにしてしまう。そんなことが、当たり前に起きてしまうかもしれない。

入学試験で、スマートグラスを使ってカンニングをする、なんていうのも、現実的な問題として出てくるでしょう。

じゃあ、どうすればいいのか。
「スマートグラスは使用禁止です」
そんなルールを作ることはできるかもしれません。でも、「これはスマートグラスじゃない、ただのメガネだ」と言い張られたら、どうやって見分けるんでしょうか。

もはや、僕らはすでに「監視社会」にいる

でも、これって、本当にスマートグラスだけの問題なんでしょうか。
僕は、そうは思いません。

Apple Watchで、さりげなく会話を録音する。
秋葉原で売っている、超小型のピンホールカメラを仕込む。

やろうと思えば、僕らは、もうすでに、いつでもどこでも、録画も録音もできてしまう。
スマートグラスは、その流れを、さらに加速させるだけです。

もはや、僕ら一人ひとりが「歩く監視カメラ」になった、と言っても過言ではない。
僕らは、もう、そういう社会に生きているんです。

悪いことばかりじゃない。だからこそ、今、考えるべきこと

もちろん、この変化は、悪いことばかりではありません。
街中の誰もが監視カメラになれば、犯罪の抑止に繋がったり、犯人を捕まえるための、決定的な証拠になったりするかもしれない。

大事なのは、「ダメだ」とただ規制するのではなく、「誰もが録画・録音できる社会」を前提として、僕らの社会の仕組みやルールを、どう作り変えていくか、ということです。

スマートグラスが本格的に普及してから、「さあ、どうしよう」では、もう遅い。
表面的な対策しか、打てなくなってしまいます。

テクノロジーの進化に先回りして、僕らの社会の「OS」そのものを、アップデートしていく。
今、僕らに求められているのは、そういう視点なんじゃないでしょうか。

僕自身、Appleが開発しているという、画面付きのスマートグラスには、すごく期待しています。
それが手元に届くであろう、数年後の未来。その時、僕らの社会が、どんな「新しい当たり前」を手にしているのか。

そんなことを考えると、少し怖くもあり、でも、やっぱりワクワクしてしまいますね。