QUESTIONより
世界的に天災が起こっています。キャッシュレス社会だと停電したときにとても困ると分かりましたが普段あまり現金を持ち歩かれない彩雨さんはこのような時どうされますか?
今回の北海道の地震では全域が停電になったため、電子マネーやクレジットカードでの決済ができなくなりました。おっしゃるように、このレベルでの停電となると、キャッシュレスというのは大きな弱点があります。
現金の必要さ
普段キャッシュで会計する人でも、頻繁にATMでおろす人いますよね。今回の地震はATMも使えなくなり、現金派の人でも現金をおろせないという状態になりました。
この社会は電力に大きな依存をしています。大規模の停電は、こういった自体にもつながるわけです。
そういう意味では自分自身もあまり現金を持ち歩かない人間なので、東京すべてが停電したら同じ状況になります。
災害用というつもりではないんですけど、実はいつも1000円札とクレジットカードをパスケースに忍ばせています。財布を持ち忘れたときでも対応できるようにそうしています。1000円あれば、東京のどこにいても帰宅できますしね。なので、災害が起きて停電したとしても、1,2日くらいでしたらまぁ大丈夫かなとは思ってます。家にたどり着ければ、食べるものは多少はありますしね。それと、これも災害用というつもりはないんですが、実はタンス預金があります。なので、普段はキャッシュは使わないものの、いざとなってもなんとなく大丈夫な状態にはなっています。(もちろん、コンビニやスーパーに買うものがあることが大前提ではありますけど)
災害袋、というのを用意している人もいると思います。乾電池や非常用食料などを入れて、なにかあったときにすぐに対応できるようにするものです。
今回の地震で、そこに現金とモバイルバッテリーを入れておく重要さがはっきりしましたね。外でモバイルバッテリーを使ったらすぐに充電をするようなクセをつけてもいいかもしれませんね。
完全キャッシュレスは無理もある?
こういった災害による停電のリスクは、日本に限る話でもありません。今回の停電はブラックアウトという現象によるものです。例えその場所がそこまでの災害に見舞われなくても、最大の電力を生み出せる発電所が予期せず停止した場合、その周りにも影響があるということです。
たとえ地震がない地域でも、停電になる可能性もあります。
もうすでに完全キャッシュレス社会を実現しようとしている国もありますが、やはりキャッシュレス社会が進んだとしても、完全に現金がなくなる可能性は少ないのかもしれません。このあたり、どのようにクリアしていくのか、諸外国の対応も含めてチェックしていきたいですね。
前回の東京オリンピックでは高速道路や新幹線など、交通インフラの整備を進めました。今回のオリンピックではキャッシュレスへのインフラを強化したいという報道もあります。今回のケースも、ひとつのモデルケースとして重要な機会になりそうですね。