韓国で、沈没船に金塊が積まれているということで多額の出資金を集めた詐欺事件がありました。
沈没船に15兆円分の金塊と嘘で韓国企業が出資つのる 詐欺で2人逮捕 – ライブドアニュース
実はこういう事件は昔からあらゆる場所で起きていまして、日本でも同じような事件は起きています。
この背景には、沈没船の金塊とか〇〇の埋蔵金とか、ちょっとルパン三世的なワクワク感がありますよね。
今回は日本でも話題になったものをいくつか紹介します。
徳川埋蔵金
小さいころ、徳川の埋蔵金を探すというテレビ番組がすごい好きでした。生中継で掘ってるのとかありましたよね。今でも忘れたころにテレビで登場したりする話題の一つです。
徳川の埋蔵金とは、江戸時代から大政奉還されるときに徳川幕府が地面にこっそり埋蔵したといわれるお金です。徳川幕府再興のための軍資金であったという説が濃厚です。
実際にいくつか山中や井戸などで見つかっているものもありますし、わりと具体的に誰が埋めたとかいう話もありますが、近年ではそもそも最初から架空の話であったという見方もあります。
ちなみにですが、もし埋蔵金があったとしても、見つけた人のものにはできません。文化財保護法というのがあり、見つけてしまったらそのままにしなくてはならないのです。
M資金
M資金というネーミングに厨二魂を揺さぶられます。
GHQが日本で接収した財産で、秘密裏に保管されたものといわれています。終戦時の混乱で日銀の地下金庫から持ち出された貴金属やダイヤモンドなどがなくなってしまったそうで、これもまた謎めいたものになっています。
M資金に関してはとにかく詐欺につかわれるネタになってまして、終戦後からたびたび出てくる話です。そういった詐欺で話にどんどん尾びれがついて、なにが本当なのかもうよくわからないままになっているところもありますね。
どうなんでしょう。あるのかもしれないし、ないのかもしれない。
隠し財産の共通項
こういった隠し財産の話は、明治維新とか終戦とか、時代の区切りに登場することが多いです。同じように戦時中ですと、フィリピンに埋めたとされる山下財宝も有名で、フィリピンでもこれを探し当てようと多くの人が参加したそうです。
新時代の不安とか、そういった社会世相の反映もあるのかなと思います。秀吉や武田信玄なんかでも埋蔵金の話はあります。そして同様に、こういった隠し財産にまつわる詐欺事件も、景気が安定していない時期にでるといわれています。世相を反映しているのです。
こういった話が全てデマかというと、そういうわけでもないでしょう。実際にこれまでも埋蔵金とされる大量の金銀が出土されるケースもありました。こういう話は好きなもので、いつか続報があったらワクワクしそうです。ただ、詐欺に使われるのは嫌な話ですね。
いつか徳川の埋蔵金とか見つかったりするのでしょうか。それはわからないですが、こういうワクワク感は大人になっても失われることはありません。いつか誰かに掘り当ててもらいたいものです。