QUESTION:彩雨さんは節分に恵方巻きを食べない


QUESTION

もうすぐ節分ですが、ここ近年「節分の日=恵方巻食べる日」という認識が広がった様に感じます。うちは豆を食べる食べる習慣はあっても恵方巻食べる習慣はありません。彩雨さんは節分の日に恵方巻食べますか?


節分の日に恵方巻きを食べるかという話ですが、食べませんね。少なくとも彩雨さんの育った環境に恵方巻きを食べるという文化はありませんでした。

以前、ちょうどこの時期に母の家に行ったとき、母が研究用にと(学者なので)いろんなところの恵方巻きを買ってきて一緒に食べたことがありますが、恵方巻きをちゃんと食べたのはこのときだけな気もします。

恵方巻きとは

恵方巻きについては、概要はみなさんもご存知かと思います。

大きな巻き寿司を決められた方向を向いて食べる、というイベントです。方角が大事でして、恵方巻きには方角を説明する紙や、中には方位磁石をつけて売るところもあります。

食べるときは切ってはいけません。食べにくいですが。縁を切ることになってしまうそうです。

さて、恵方巻きというくらいですから、恵方、ようするに縁起が良い方向を向いて食べなければいけないわけです。具体的には歳徳神という神様がいる方向になります。

ですがこの神様、毎年いる方向が変わります。イスラム教のお祈りのように、メッカを向けばいいわけではないのです。

毎年位置がずれますが、ランダムではありません。全部で5パターンしかありません。

ちなみに今年は「東北東微東」です。東北東の、ちょい左という意味です。

恵方巻きは伝統なのか

さて、伝統行事かのように定着しつつある恵方巻きですが、みなさんは子供のときに食べましたか?

彩雨さんは食べていないです。そう、恵方巻きは関西の一部の地域で行われていたようですが、日本の伝統イベントとして存在していたものではありません。それがここ10年で一気に認知度が跳ね上がりました。

そのきっかけはコンビニや百貨店と言われています。

流通業界の大々的な販促が、日本の伝統行事かのような広がり方をしたわけですね。

たまにあること

実はこういうケースはまったくなかったケースではありません。ある意味、日本でのバレンタインやホワイトデーなども同じような性質があります。

なにか力が加わって商業ベースで発展した伝統というと、なんかちょっと嫌悪感を抱く人もいるかもしれません。

でも、昔からある伝統だって、もしかしたら江戸時代になにか同じようなことがあって広がったこともあるかもしれません。

あれはあれ、これはこれということで、恵方巻きをかじってみる節分を過ごすのもいいかもしれませんね。