今年は「忖度」「インスタ映え」流行語で考える2017年


今年の流行語が発表になりました。「忖度」「インスタ映え」が流行語となりましたね。

必ずしも流行でなくなってきた流行語

日本国民みんなが同じ情報を得て共感をともにしなくなってきた時代、流行語の選定も難しくなってきたように思えます。また、あまりにもネガティブなワードはもちろん外されるわけで、今回は子供たちの間では「このハゲーー」もけっこう流行ってたみたいですが、さすがにノミネートから除外されてます。身体的特徴を過剰に指摘し揶揄するワードは流行語には好ましくないですからね。

また、流行語選定が政治的にフラットじゃない点も個人的にはものすごく気になっていて、一応流行語に関しては世相を反映するということで内容は追ってたのですが、途中からけっこう偏りすぎてて、なんだかなぁという感じもしてました。

今年は「忖度」「インスタ映え」

忖度、という言葉もなかなか使うものではありませんが、いわゆる森友学園問題で使われるようになりましたね。忖度という言葉は「相手の気持ちを推し量る」という意味なのですが、報道ではちょっと違うニュアンスで使われていました。正直忖度という言葉の使い方はよくわからないまま批判的な意味でマスコミで使われ、ちょっとふわっとしてます。ただ、マスコミで取り上げた言葉でしたら、流行語としてはちょうどいいのかもしれません。

インスタ映えは、人気SNSであるInstagramに写真を投稿するときの、いわゆる写真映えするような景色、シーンのことをいいます。インスタグラムはここ1,2年でだいぶブームになっていますね。ちょっとおしゃれな喫茶店でもみんな写真撮ってます。インスタグラムに載せるのでしょうか。今は街もライトアップしクリスマスイルミネーション、インスタ映えする場所がたくさんありますね。これも、個人的にはいい選考な気がしますね。

登壇する人はこれでいいの?というところに流行語の限界も

冒頭でも述べた通り、時代が多様化している現代、流行語を選考するのは難しくなってきています。忖度で登壇したのは忖度まんじゅうを販売した人です。ちーがーうーだーろー!!誰に忖度してそうなったのでしょうか。

インスタ映えで登壇したのはCamCamのモデルさんでした。まぁこれはまだありかな。とはいえ、これけっこう難しいセレクトだったと思いますよ。

インスタ映えって、本来誰がもらうかというとインスタグラムユーザー、日本国民ですよ。でもこういうのって、ある意味究極の流行語でもあるかなと思います。誰かの言葉が流行語になるというのは、良くも悪くもメディアの力の影響が大きいものです。インスタ映えというのは誰かの言葉じゃないからこそ、今年の流行語としては最適かなと思います。

QUESTIONでも彩雨さんの2017年流行語はなにか、という質問がいくつかありました。自分が選考委員でしたら「インスタ映え」を選ぶでしょうね。今年はたしかにインスタグラムが全盛期だったと思います。インスタグラムに写真を撮るために注文してご飯を残したとか、お店でカバンやレコードの写真をインスタグラムに載せるだけに来店する人などが社会問題になっていましたからね。

今年ももう12月、1年の締めくくりのシーズンとなりましたね。流行語以外にも、こういった世相を反映するキーワードが多く登場する時期でもありますので、追っていきたいですね。