メディアとの距離のとり方、ファクトチェックをしよう


先日、自然と自粛モードを促す方法、というブログを書きました。

外に出ている人を映すから、自分も外にでてもいいのではないか、と思う心理を逆手にとって、だれも外にはでていない、という報道をたくさんすれば、結果的に外出を自粛しなきゃいけないのか、という心理的な効果が働くのではないか、という話です。もちろん、仮説というか、そうなったら良いね的な感じのやつですけど。

以下暴論。

強くなるメディアの煽り

緊急事態宣言が発令されたあと、やはりいくつかメディアの煽りが気になることがありました。

東京のビジネス街は人が減っていない、という旨の記事と写真がありましたが、報道の中での場所と写真の場所が一致していないことから、緊急事態宣言の中も人がたくさん歩いているかのような印象を与える内容でした。

同様に、バスタ新宿では多くの人が東京脱出をしている、というものもありましたが、これも同様に実際はガラガラであったという話です。

個人的には宮迫さんが米を買い占めたというのと同じレベルに感じています。騒動の初期のころならいざ知らず、このタイミングでもこういった姿勢がでてしまうのは残念なことです。

緊急時におけるSNSの功罪

SNSはまさにこういったデマの温床です。どこどこの店舗ではコロナウイルスの患者がでた、という悪質なデマも報告されています。

また、闘病中のジョンソン首相がなくなったというフェイクニュースも駆け巡りました。BBSのアカウントを模した悪質なものでしたが、多くの人が引っかかっていました。

その一方で、過度なメディアの煽りについて、冷静になるべきだというSNSの論調も増えてきている傾向もあり、これまではメディアが好き放題に世論を動かせたでしょうが、今回はSNSがいい意味でストッパーになっている部分もあると感じています。

SNSというのは、瞬発力に関しては抜群です。思い立った瞬間に発信することができ、思い立った瞬間に拡散することができます。

このスピード感が不安や怒りのほうへ向かってしまうのがよくないわけですが、そういったスピードがあるからこそ新しいこともできるということで、難しいところです。

個人的には、感情的になったツイートや憎悪感あふれるツイートに関しては、AIが自動的にジャッジし、本当にこれを投稿していいのかという旨をユーザーに確認できるくらいまで早く世の中が発達してほしいなと思っています。人間の精神面が向上するのが先か、AIの発達が先か、というところですね。

ロックダウンすべきはネットとマスコミか?

これは暴論ですが、中国やロシア、北朝鮮は別ですが、日本において政府がネットやマスコミに関して緊急時にコントロールすることは不可能です。

しかしあまりにもこういった状況が続くのであれば、緊急事態宣言の中にネットやマスコミへの規制や要請も可能にすべきなのでは、と正直なところ思ってしまうほどです。

ですが、もしそんなことをしたらそれこそ独裁となってしまうので、もちろんそんなことすべきではないことはわかっています。また、マスコミを全否定したいわけでもなく、記者会見の質問ではなかなかいいところ突く記者も多いわけで、優秀な方が多いなというのもよくわかっています。

ネットやメディアについては、やはりうまい心の距離感がなければいけないのかなと思います。Twitterはその距離感を縮めるものであり、今回のコロナ騒動においてはいい効果を出している面ももちろんありますが、やはり悪い方向へその効果が働いているような印象もあります。そういったところが、このネット社会の次の課題なのでしょうね。

ファクトチェックの大事さ

衝撃的なニュースほど、インパクトが強く拡散されます。そのため、マスコミもネットも、やはりそれだけインパクトのある情報を好みますし、実は僕らもインパクトのある情報のほうを求める傾向があります。インパクトあるニュースのほうがリツイートされるわけです。

しかしそう都合よくインパクトあるニュースが飛び込んでくるわけでもなく、全て嘘のフェイクニュース、もしくは一部合ってるけど別の誘導をする悪意のあるニュースも多く飛び交います。

これにいちいち心を惑わせないためには、やはりメディアとの距離のとり方が求められますが、一つは情報を遮断すること、もう一人はファクトチェックといって、本当にその情報が正しいのか自分で検証することです。

先述の丸の内のニュースを例にすれば、写真に中央区月島と書いてあるものが写っており、誰が見ても悪意のあるニュースとわかります。まず疑い、検証することが大事になります。

しかしネットの噂ならまだしも、プロの報道機関のファクトチェックを一般人がするべき、ということを書かなくてはならないのも、なんか変な話ですけどね。

そしてまたファクトチェックは難しく、自分自身も日々フェイクニュースに引っかかってます。フェイクニュースを見抜く授業を中学生、高校生を対象にやりたいものです。