国のリーダーは自分たちで決めるべきだ!日本で大統領制を導入することは可能?<その4 今、僕らがすべきこと>


アヤノ.メで何回か続き物の記事を書いたことはありますけど、ここまで長いものは初めて書いたかもしれません。

ここらで本題…というかもはや何が本題だったのかも忘れてしまいそうですが、そろそろ締めに入りたいと思います。

日本で直接選挙により大統領制を導入すべきか、という話です。

実際やるか、は別問題

ちなみに、国がこの根本的な政治の仕組みを変えるということは、ありえないことではありません。最近ではトルコが大統領制へ完全移行しました。

今回のコロナ騒動に関しても、真偽不明ではありますがトルコについてもなかなかいろんな報道がでてますね。こちらも不安が拡大するヨーロッパで、別の火種にならなければいいのですが。

手間や時間はかかりそうですが、日本の現行憲法では憲法改正についても明記されてますし、どんなものであってもルール変更は理論上可能であると思います。

これが神様が決めたルールならば変更できませんけど、あくまで立憲ということで、憲法が決めたことが大前提ですからね。

じゃあ実際それをやるかというと、それは別問題でしょうね。

まぁこんだけ長々と書いておいて、なんだよという話をしますが、

そもそも現代の日本人は、権力の一極集中って嫌いだと思うんですよ。その背景には第二次世界大戦のこともあるかと思いますが、政治の話を日常でするのってNGだよね、っていう空気感にもつながってるところだと思うんです。

なんとなく政治が行われて、なんとなく法律が変わって、なんとなく毎日の日常を送る、というのがなんとなくの日本人の美徳、ということです。

これを悪く捉える人もいるかもしれませんが、それで実際のところ数十年にわたって、そこそこ平和な世の中ができているんだから、いいんじゃないかなとも。

もしこれが一人のトップを決めて政治を行うのであれば、今まで”なんとなく”だった部分がなんとなくじゃ済まなくなくなります。日本人は政治に無関心、という声は内外からよく聞こえてきますが、このなんとなくな政治についても日本の土壌にはよく合ってまして、日本の行政がこれまで安定して物事を進められるのも、今のスタイルが日本に合ってるからなのかなと思うわけです。

ちなみに大統領制まではいきませんが、数年前の憲法改正論のときに、緊急事態条項(国家緊急権)について議論が巻き起こりました。こういった緊急事態が起きた時の、総理大臣の権利をどこまで拡大させるかどうか、という話で、日本弁護士会をはじめ、多くの反対意見が巻き起こりました。

日本には必要ない?強いリーダー論

強いリーダーということだけで考えるのならば、これまでも田中角栄氏とか小泉純一郎氏とか、独特な政治手腕を振るう人はいました。

もちろんその実績ややり方については賛否両論もあることでしょう。

田中角栄の時代にもし日本が大統領制をとっていて、田中角栄大統領だったら、日本はまた違う未来になっていたかもしれません。それがいい方向なのか、悪い方向なのかはともかく。

みんなの意見を聞いて、調和を乱さず、政治面だけではなく経済面でもストレスがでないようにうまくやってくれる人が、日本で求められるリーダー像かなというところで、それがいわゆる強い(何を持って強いかは漠然としてますけど)リーダーとはまた別なところもあるのかなと思ってます。

そういったところで、やはりこういうリーダー論というのは国との相性があるんだと思うんですよね。日産のような巨大な会社でワンマン社長をやっていてもやはりいつか足元をすくわれてしまうわけで、もしかしたら日本ではスティーブ・ジョブズやイーロンマスクのような人は現れにくいのかもしれません。織田信長が天下を取って日本を統一できなかったところも、こういうところなのかなとも。わからんけど。(もちろん、個人的に好きな経営者は日本でも何人かいて、面白いことをしてくれないかなと期待してるところではありますけどね。)

それがいいとか悪いとかではなく、日本には日本に合ったリーダーと、そのやり方があるんだろうな、という話です。そういう意味で、今の政治の仕組みが一番日本には合っているようにも思えるのです。

とはいえ、今はまさに有事です。有事の時は、こういうスタイルは不利です。スピードが遅くなります。

こういうときはやはり多少の強引なことが決断できるリーダーが求められてきます。その結果、敵を作ってしまうかもしれません。その敵が国民を煽り、国民の支持も得られなくなるかもしれません。そしてすぐに選挙、バタバタが続き国内が混乱するという悪循環です。

つまり、強いリーダーを生み出すためには、そういった国民みんながきちんと状況を理解し、よく考え、すぐに煽られないことが必要なのです。そこが大前提にあったうえで、必要な憲法改正や法改正を進めていく流れになります。

国とは、その土地でも歴史でも総理大臣でもありません。国とは人なのです。トップを変えるのではなく、人が変わらなければなりません。

今すべきことは、勉強

この自粛モードで、なにかと家で過ごす時間が増えていると思います。

家でアニメや映画を見たり、ゲームをしたり、その過ごし方はいろいろあると思いますし、どのように過ごされてもいいと思います。もちろん自分自身もアニメなど見たり、ゲームしたりもしてます。

不安な報道も多く、Twitterで怒りを爆発させたり、マスクやトイレットペーパーを買い占めたりしたくなる気持ちもわかります。ですが、今国民一人ひとりがすべきことは、Twitterで怒ることでもトイレットペーパーを買い占めることでもなく、勉強し、考えることだと思います。

もし今、日本で大統領制を導入していたら、ネットやマスコミの煽るがままのリーダーが登場してしまいます。国民が自分の頭で勉強し、自分の頭で考え、自分で行動しない限りは、とてもリーダーの直接選挙なんてできません。

これまで政治についての発言はバンドマンが積極的にすべきではない、という考えは自分にもありました。しかし昨年あたりから少しずつ意識的に増やすようにしています。

自分自身は政治家ではないですし、どこかで政治学を学んだわけでもありません。なので今回いろいろ書きましたが、もちろん間違っているところもあるでしょう。

ただ、こういう機会だからこそ、一緒に勉強し、考えていくことが大事なのだろうと思うわけで、この筆を取らせていただきました。自分自身も、勉強の毎日です。

4回にも及ぶ長文記事となりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。