QUESTIONより:飽きるのもまた才能という考え方でいこうぜ


QUESTIONより

彩雨さんこんにちは。彩雨さんはバンドをずっと続けてますしサッカーも長いこと好きですが、飽きないコツって何ですか?私は何でもすぐに飽きてしまいます。あの熱はなんだったのかというくらい突然冷めて飽きます。走るのも長距離走は苦手で短距離走が得意でした!


なるほど。質問者さんの言い方から察するに

飽きること→ダメ

続けること→良い

みたいなニュアンスとして受け止めることができます。

飽きるのもまた才能

彩雨さんはちょっと違う考えです。実は彩雨さんも、いろんなものにハマり、いろんなものに飽きを短いスパンでひたすら繰り返していますよ。それをあまりツイッターなどで言ってないだけです。

彩雨さんは究極の広く浅くな生き方を目指してます。ただ自分の能力やキャパシティには限界がありますので、飽きることができないと新たなことができないのです。なので、もしかしたらみなさんが思ってるよりはるかに飽きっぽい性格なんだと思います。

この世の中はすべての事象はとどまることなく、すべての事象は関係しあって存在しています。仏教でいうところの諸行無常、諸法無我というやつですね。

彩雨さんは物知りっぽく見えてるかもしれないが、実際はなにも知らないんです。シンセの仕組みだって、他のキーボーディストの方が詳しいでしょう。メタルやヴィジュアル系のことも他のメンバーの方が詳しいですよ。サッカーだってパソコンだって、自分より詳しいバンドマンの方もたくさんいらっしゃいますからね。

ただ、いろんなものを広く浅く受け入れることで、同じものでも違う角度で見ることができます。自分にしかできない視点でいろんなものを見て、考えていきたい。京都でやってる授業も、こういうアヤノ.メもそんな気持ちでやってます。自分がバンドマンであり、芸術活動をしているからこそ他の人では見えないものも見えると思い、それを探している最中です。

飽きる生き方は最高

きっと初めてもすぐ飽きちゃうし、それだったらやんなくていいかな~

なんて思うタイプは、性格が飽きっぽいのではなく、ただのめんどくさがりです。これだと人生もったいないなって思っちゃいます。

質問者さんがなんでもすぐ飽きてしまうならば、それはそれで置いといて新たな趣味を始められたらいいのかなと思います。もしかしたら、ちょっと時間が空いたら違う趣味を始めたのがきっかけで前の趣味と絡めて面白い事できるかもしれませんからね。

仕事をすぐ飽きちゃうって方は、またちょっと違う問題もあるので難しいところですが、いろんな仕事をある程度転々としながら生きていくのもアリだとは思いますけどね。海外なんかはみなさんいろんな仕事されますしね。いろんな会社や業種を経験したからこそできる仕事ってのもあるんじゃないかと思います。まぁさすがに1週間でやめちゃうとかだと話は別ですけど。

飽きない方法もある

飽きない方法もあります。質問者さんの聞きたかったことってきっとこっちなんでしょうけど。そもそも人はなぜ飽きるのか。単調な刺激を受け続けると、人はだれでも飽きるものです。

じゃあ毎日駅前でたい焼きを焼いているおばちゃんはなぜ飽きないのでしょうか?それは、きっとたい焼きを通じていろんなものを感じているからです。もしかして、昔たい焼きを買いに来てくれたやんちゃボーイがひょっこり声変わりして買いに来てくれたとか、駅前の再開発で変わりゆく街並みを見ながらとか。ひたすらたい焼きを焼き続ける人生の中から、いろんな刺激を感じているわけです。

そういう意味では、摩天楼オペラも10年です。あのとき高校生で来てくれた子も、今ではもうすっかり社会人です。最初赤ちゃんでお母さんに連れてきてた子も、もう小学生ですよ。そういう成長を見ながら、僕らも成長していくわけです。若いころは音楽活動にこういうのはあんまり求めてなかったんですけど、成長してまた違う角度で物事を見ることができるようになったわけですね。僕らは音楽を通じていろんなことを感じています。それがうまくマッチしているので、こうして今も楽しく全国ツアーができるわけですね。

 

質問者さんがいろんなものに飽きるのもよし、続けるのもよし、刺激的で楽しい人生を送ることができるよう、お祈りしております。