デジタル通貨(CBDC)ってなに? ~Suicaとデジタル円の違い~


ついに日本でもデジタル円の動きが見えてきました。ちなみに導入すると決まっているわけじゃなく、検討を始めようかなどうしようかな、って段階です。でも第一歩です。

以前、デジタル人民元の話をしましたが、それに対抗して世界各国がデジタル通貨発行を目指し奮闘しています。

しかし、お金がデジタルになるってどういうこと?キャッシュレス?

Suicaと何が違うの?

それで生活がどう変わるの?

疑問が多いと思います。

今回は、デジタル通貨ってどういうことなのか、超ざっくりと、わかりやすくお伝えしたいなと思います。

超ざっくりなので、そのあたりよろしく。

デジタル通貨ってなんだ?

デジタル通貨、正確には「中央銀行デジタル通貨」という名称で、CBDCと略します。ほとんどの方が聞いたことがない言葉でしょうが、10年後は浸透しているかもしれません。

しかし、ここでは名前は覚えなくて大丈夫です。

デジタル通貨というのは、文字通りデジタルな通貨です。しかしこれは説明になっていない。

じゃあSuicaと比べてみましょう。Suicaをかざせば電車に乗れるし、ジュースを買えるし、牛丼も食べることができます。デジタル通貨じゃん!

そう、Suicaの中にお金をデジタル化した情報が入っているので、買い物ができます!まさにデジタル通貨!!

この感覚は間違ってはいません。電子マネーとデジタル通貨を別物と説明する人も多いですが、完全に別物にしないほうがわかりやすいかなと思っています。

デジタル通貨とSuicaの違い

例えば目の前に1000円札があるとします。日本銀行券です。日本国が発行した通貨で、日本国だとどこでも使えますよね。この1000円札、いくら分の価値があるかわかりますか?

答えは、1000円分の価値です。

なんでこんな紙切れに1000円の価値があるんだ?ただの紙だぜ?

これが通貨という意味です。なぜこんな紙切れに価値があるのか、それは日本国(日本の中央銀行である日本銀行)が責任をもってこの紙切れに1000円の価値があると言ってくれているからです。

日本は大国ですので、そりゃあ日本が1000円と言ってくれたら安心ですよね。でも経済的に危うい国だと、ちょっと不安ですよね。ちなみに為替変動はこういった理由から生まれます。

ではこの日本円が使えるエリアはどこですか?それは、日本国の息がかかったエリアです。つまり、日本国内ならどこでも使えます。

じゃあSuicaはどうでしょう。目の前に1000円札があるとします。そのお金をSuicaにチャージしましたよ。

じゃあこのSuicaにはいくら分の価値があるかわかりますか?

答えは1000円分の価値です。

なんでこんなカードに1000円分の価値があるんだ?ただのプラスチックのカードだぜ?

これが電子マネーという意味です。なぜこんなカードに価値があるのか、それは、Suicaのシステムを運用、運営しているJRが責任をもってこのカードに1000円の価値があると言ってくれているからです。

JRは大企業ですので、そりゃあJRが1000円といってくれたら安心ですよね。でも小さな会社だと、ちょっと不安ですよね。倒産したらパーですよ。いや、正確には法律で半分はお金残しておくように義務付けられているので、パーではないんですけども。

ではこのSuicaが使えるエリアはどこですか?それは、Suicaの息がかかったエリアです。コンビニ、電車、バス、自動販売機、使えるお店は増えて便利になりました。ですが、日本全国どこでも使えるわけではありません。

つまりデジタル通貨ってなんだ?

結局、デジタル通貨ってなんだ?

イメージとしてはSuicaのような電子マネーを国が運用するということです。その代わり、国がやるのだから、日本全国いついかなるときも使えるようになります。価値も1000円といったら1000円です。

いやいや、じゃあ家賃もその電子マネーで払えるの?ラーメン屋も?お小遣いはどうするの?

全部その電子マネーでやるのです。だって日本円なんだから。

スマホの電池切れたらどうするの?停電のときは?

やるんです!どうやってやるかは…知りません(笑)

いや、でも実際問題、日本にあるすべてのお金を払うシステムの改修や設置であったり、停電したときの問題だったり、その辺ってやっぱりデジタル通貨ってまだフワッとしてるところ多いですよね。安全のために現金を持ち歩きましょう、みたいなつまらない未来にならないといいですね。

前者のインフラ設置に関しては、大掛かりな機械はないけど手持ちのスマホで対応とか、そういう形で進めていければまだなんとか…って感じ?

後者の停電時は、どうするんだろうなぁ。ただ、仮想通貨はブロックチェーンの技術を使っているので、理論的には緊急時、災害時の復旧は早いという話もあります。というのも、データやシステムの管理をどこかのパソコンだけでやってるわけじゃないので、どこかの街が潰れても大丈夫。いやどうなんだろう?

でもブロックチェーン、考えた人すごいよなぁ。

ブロックチェーンの話も、前に何度かしてますが、さらにまた超ざっくり説明するブログを書きたいと思っています。

では、デジタル通貨が導入されると、生活にはどんな変化があるのでしょうか?

長くなってきたので、それはまた次回にお話しましょう!!