携帯電話の料金を下げろ下げろと、菅総理は官房長官時代からずっと言い続けていました。総理大臣になったら少し控えるかな、とか一瞬思いましたが、そんなことはありません。
今までは政府の誰かが勝手に言ってるだけだろ感もありましたが、総理大臣が言うのだから、さすがに無視はできません。
大手三社はこの秋冬あたりでプラン変更を余儀なくされています。
日本の携帯料金は高いけど
日本の携帯料金はたしかに高いといえば高いんですが、その分通信品質もいいといのが特徴です。また、海外では3回線まとめて契約すると安いけど1回線だと日本とそんなに変わらない、みたいな制度を導入しているところもあり、実はよくよく調べてみると数字のマジックで、あまり日本と変わらないのではないか、という話もあります。
とはいえ、携帯電話の料金が下がることはありがたい話です。
ここ数年あまり切り込めていない分野だったし、3社が話し合って差が出ないようなプランにしてるのではないかと思うくらい競争してない感じもありましたし、動きとしては歓迎したいなと思います。
受け皿としてのサブブランド
auはUQモバイル、ソフトバンクはYモバイルと、サブブランドを直接取り込んでいます。
携帯電話の料金を直接下げるより、安いプランを求める消費者の受け皿としてサブブランドの格安SIM会社を持つほうがいいのでは、という考え方もあります。
また、プランを複雑にする印象も悪く、プランを増やすより会社を増やして、どの会社も一つのプランだけに絞ったほうがいいのでは、という意見もあるそうですね。これから格安SIMというか、サブブランドの流れにもちょっと注目していきたいなとも思っていて、UQモバイルやYモバイルが他の格安SIMより一歩前に出そうな気がします。
そう考えると、ドコモはサブブランドがありません。というより、ドコモがNTTに飲み込まれる形になりましたので、他の2社と異なる動きをしています。
NTTは多くのグループ会社があり、例えばその中にはOCNがあります。もともとはインターネットプロバイダとして知名度のある会社ですが、近年はOCNモバイルとして格安SIMも提供しています。
将来的にはこのOCNモバイルをドコモのサブブランドとして打ち出すような形で、大手3社、大手サブブランド3社で顧客を囲い込むようなイメージがあるのかなと思います。ドコモの動きも気になりますね。
逆に、その他ドコモ回線を間借りしている格安SIM会社は今後は大手だけではなく値段の安いサブブランドと戦わなきゃいけないということで、大変になってくるかもしれませんね。