先日、元アイドルの方が投資系の詐欺容疑で逮捕されるという事件がありました。
内容を見てみると、バイナリーオプションについての話のようです。
おそらくバイナリーオプションで稼ぐコツを伝授する、というようなものなのかなと思います。
投資、投機は仮想通貨にフェーズが移っていますが、いまだにバイナリーオプションも健在なんですね。
バイナリーオプションとは
バイナリーオプションというのは、為替変動をもとに行う金融商品です。
バイナリーというのは、二進法という意味です。0か1かということですね。
バイナリーオプションも二択しかありません。
上がるか、下がるか、です。
こういった投機は、どこで買ってどのタイミングで売るかなど、いろいろ考えることが多いです。そのため、難しいイメージがあります。
バイナリーオプションは、上がるか下がるか、しかありません。
逆にいえば、通常の投機ならばめちゃくちゃあがれば莫大な利益をもたらしますが、バイナリーオプションはどんだけ上がっても、ほんのちょっと上がっても、利益は同じになります。
上がるか、下がるか、しかありません。
難しいことを考えなくていいというメリットがあります。
もう少し細かいことをいうと、少額でも参加可能であること、損失幅が限定的であること、相場が動かないときでも参加できるというメリットもあります。
バイナリーオプションに必勝法はない
決められた時間は今よりも上がってるか、下がってるかをベットするギャンブルのようなものです。
投資、投機はギャンブルではない、という考え方もあり、それは一理あると思います。
しかし自分はバイナリーオプションはギャンブルであると考えています。
通常の取引でも、1日に何度か売買を行うデイトレード、さらに短い秒単位で売買を繰り返すスキャルピングという手法があります。それらは自分のタイミングで売買を行うもので、まだわかります。
しかしバイナリーオプションは決められた時間に、現在よりも上がっているか下がっているかを決めるものです。先述のデイトレードやスキャルピングも、10回取引すれば10回勝つわけではありません。基本は負けながら、トータルで利益を出すというのが一般的な必勝法です。
バイナリーオプションは、負けるとそのお金がすべてなくなるというものです。カジノと同じです。つまり10回やって9回負けて1回勝つ、というやり方ではダメなのです。
根本的に勝つという概念が異なるのです。上がるか下がるかの予測で勝ち続けるというのは、ルール上かなり過酷なゲームと考えます。
詐欺の温床となる理由
こういった投資、投機の関連ビジネスとして、情報系サービスは多く存在します。
バイナリーオプションは、難しいことを考えずにチャレンジしやすいという点、ギャンブル性が高いという点から、昔からちょろいお客さんが付きやすい傾向がありました。
なので、それに合わせて詐欺まがいの情報商材が扱うテーマに、バイナリーオプションが多い傾向があります。ありますというか、ありました。
近年は関心が別の場所に移ったのか、あまり見かけなくなった印象もありましたけどね。
しかしここで注意したいのは、バイナリーオプションというもの自体がダメというわけではありません。大手の証券会社は、バイナリーオプションをやっているところが多いです。
こういった投機でよくあるような、売るタイミングを逃して塩漬け、追証のようなことも仕組み上あり得ません。そういうところもメリットだと思います。
ただし、世の中に多く存在するバイナリーオプションの必勝法絡みの有料情報は、あまり信用なさらないほうがいいのではないでしょうか、というのが自分の考えるところです。もちろん、知らないだけでなにかすさまじい必勝法があるのかもしれないですけども。