高齢者とその家族は必見!大規模接種センターの4つの注意点、問題点まとめ


今日から、東京と大阪での大規模接種センターで、予約開始となりました。

このブログを書いているのは、予約開始直前の朝です。

実際に予約が始まってみたら、なにか問題も起きるかもしれませんし、状況も変わっているかもしれませんが、あくまで朝に書いているという前提でいかせてください。

誰が打てる?大規模接種センターがスタート

当初は報道でも大規模接種センターは一般層へのワクチン接種の可能性について含みをもたせていましたが、実際には高齢者以上のみのワクチン接種となりました。

また、例えば東京といっても東京都民だけではありません。埼玉県、千葉県、神奈川県在住者もOKです。

しかし重要なのは「(※1)ただし、予約の能力の範囲内であれば、対象都府県以外の方々の接種も行います。」と注意書きがあります。

東京は全国から人が集まる場所ですので、住民票が東京ではない方もいます。そういった場合、帰郷しないとワクチン接種ができません。しかし、それでは県またぎの行動になってしまいます。

こういったところ柔軟に対応したことについては評価したいですね。

現状の問題点1:予約が重複しワクチンを破棄する可能性がある

日本では、ワクチン接種は自治体ベースで行われています。今回の大規模接種センターは、国ベースです。

そのため、自分の住んでいる市町村と大規模接種センターで、二重で予約することが可能です。

そうなった場合、どちらかをキャンセルせずにしてしまった場合、そのワクチンは廃棄される可能性があります。

自分の予約が重複しているかどうか、自分で判断しなければなりません。しかし普通の人でもよくわからずうっかりしそうな人もいそうですが、高齢者が確実にそれをできるのか、やや疑問です。

こうならないようにシステムの共通化をすべきでした。その時間や予算がなかったとは思えませんが、日本の縦割り行政のデメリットが出ましたね。

現状の問題点2:そもそも接種券が届いていない

現在のワクチン接種の仕組みは、郵送で接種券が届き、それに則って予約をするシステムになっています。

マイナンバーカードがあればスイスイと予約できるわけではありません。

こういったところアナログだなとは思いますが、高齢者への優先接種ということで、ある程度仕方ないことかとも思います。

一番の問題は、この接種券が届いていない人が多いということです。自治体も前倒しで郵送をスタートしているそうですが、それでも追いついていないところがあります。

同じ自治体に住んでいるのに、なぜワクチン接種を先に打てる人と打てない人がでてくるのか。

これについては、自治体ばかりを責め立てるのも違いそうですね。自治体としては自分のペースで接種をしていたのに、いきなり国が大規模接種センターをやるとか言い出すところもあるのかなとも。

現状の問題点3:高齢者対象なのにネット予約しかできない

大規模接種センターについては、最初からネット予約ということで決定していました。

一般層をターゲットにするのであれば、大規模接種センターはネット限定、自治体はネットや電話もOKと棲み分けをするのが、一番効率はよさそうです。

しかし今回は高齢者限定ということで、ネット予約しかできないというのはなかなかハードルが高そうです。

まぁ、もちろん自在に使いこなしているシニア層がいるのはわかっていますけども。

ちなみにネットといっても、ホームページだけではなくLINE予約も可能です。LINEのほうが簡単かもしれません。

現状の問題点4:どこのワクチンを打つのか、現段階で不明

報道によると、当初は大規模接種センターはファイザー製ではなく、今後認可すると予測されるモデルナ製、アストラゼネカ製のワクチンを打つというものもありました。

別の報道によれば5月後半に他社製のワクチンを認可し、すぐにそれを大規模接種センターで打つという見立てもありました。

予約開始する段階でこのあたりが明らかになるかなと思っていましたが、今の段階でどこのワクチンを打つのか、明記されていません。

まぁ明記といっても、日本はファイザー製のものしか認可していませんので、自動的にそうなると思われます。

しかしホームページには

「東京センターで接種されるのは、どの会社のワクチンですか。」

に対して

「どの会社のワクチンを接種するかについては、決まり次第、お知らせいたします。」

とあります。これは、実際に行ってみたらファイザー製以外のものを打ちました、ってこともありえるのかどうなのか。別に他社製がダメというわけではないですけど、ちゃんとワクチンのこと調べて打ちに行く人に対しては、とても良くない対応です。

進むワクチン接種

そんなこんなで、後手後手感が否めない日本のワクチン接種。

気になるところも多いですが、前には進んでいるようには思えます。

高齢者と同居されている方は、ぜひ注意点を踏まえた上で予約等サポートをしてあげてくださいね。