APPLEとPinterestに見る、WEB広告のこれから


APPLEは今年から、プライバシーに関してユーザーの関心事をアプリ側が取得できるかどうかを、ユーザーが選択できるようになりました。

この件に関しては、こちらでまとめています。

iPhoneの「webサイトを横断してあなたのアクティビティの追跡することを許可しますか」はどうしたらいい?

おそらくみなさんもこちらの通知が来ているはずですが、どのように選択しているでしょうか。

ぶっちゃけどっちでもいいかなと思うんですが、自分は許可にしています。

ですが、多くの人は拒否を選択しているようです。

APPLEは拒否を推奨?

この件に関して、APPLEはCMを出しています。

それがこちらです。

こうしてみると、CM内でも拒否を選択しています。

まぁこういうことができるくらい、iPhoneはプライバシー問題についてきちんと考えているんだよ、という話でもあるので、こういうCMになるのは当然なんですけども。

とはいえ、個人的にはなかなか興味深いCMだなと思っています。

WEB広告のあり方

先日、Pinterestが減量を歌う文言や画像がある広告を禁止するという発表を行いました。

Pinterest、広告ポリシーを改訂 「減量を謳う文言と画像」の広告掲載を禁止(MarkeZine) – Yahoo!ニュース

ダイエット、健康系の広告はWEB広告としては人気のジャンルではありますが、そういったものが体型の侮辱や過剰なダイエット促進につながると考えたようです。

このAPPLEの件もPinterestの件も共通点があります。

本当だったら、多少悪質な広告でも表示させていたほうが、金になるんですよね。

なので、目の前の金を稼ぐためならば、Pinterestはそういった広告を出したほうが利益がでます。

APPLEの件も、ユーザーの興味などを広告側がわかることでその人にぴったりの広告を出せるわけで、本当はこれまでのように問答無用で回収しているほうが目の前の利益に繋がります。

現在起きている動きは、そういった大手の企業が目の前の利益じゃないところで動き始めているということです。

こういった動きはトレンドになって世界中に波及しますので、現在日本でも多く表示されている怪しい?広告は、将来的にはかなりなくなっていくことが予想されます。

ネット全体の健全化は図られるでしょうが、小銭を稼ぐような広告ビジネスは成り立ちにくくなるかもしれません。

有料YouTubeや有料Twitterのように、お金を払えば広告を見なくていい、というビジネスモデルも増えています。

この数年間で、WEB広告の考え方は変わっていきそうな予感もしています。広告収入がメインのクリエイターには厳しい世の中になってくるかもしれません。