最近、iPhoneを使っている人で、アプリから「他社があなたのなんたらを追跡することを許可しますか」みたいなことを聞かれる人が多いと思います。
実はiOSの仕様が変わりまして、許可を取るようになりました。
怪しく見えるATT
これはApp Tracking Transparency、通称ATTによるものです。
これ、質問のしかたとして、どう考えても怪しいやつに思えますよね。自分の情報を追跡されるなんて、許可したくない、と選択する人は多いと思います。
それは世界的にも同じ感想で、多くの人は拒否をしています。
iPhoneユーザーのほとんどがiOS 14.5で有効になったATTからアプリによるユーザー追跡を拒否していることが明らかに
なんとアメリカだけで96%の人が拒否していることが明らかになりました。
ただ、これは許可したからといって、自分の個人情報のすべてが筒抜けになるわけではありません。
これはあくまで、広告のための個人情報です。
許可すると、自分により合ったWEB広告が表示されることになります。
WEB広告の転換期
これまで、WEB広告はユーザーにピンポイントで合う広告を与える仕組みがあり、それが功を奏して伸びていきました。
これまではユーザーの許可なく、そういったユーザーの興味などを知ることができたので、どんなアプリを開いても、そのユーザーに合う広告を表示することができたのです。
しかしAPPLEは個人情報保護観点の高まりを受けて、この仕組みに関して、ユーザーの許可を取るように変えました。
これはWEB広告業にとっては大ダメージです。
同じ広告料を払っても、その広告が無駄打ちになる可能性が増えたからです。
GoogleやAPPLEは胴元ですから、そこまで大きなダメージはありません。その一方で、FacebookはWEB広告が主な収入源です。
Googleは胴元ではありながらも、WEB広告についてもかなり積極的です。Google広告、YouTubeにも影響がでてくるかもしれません。
許可していいのか
さて、iPhoneからの「webサイトを横断してあなたのアクティビティの追跡することを許可しますか」について、許可をしていいのかどうか。
これは考え方はそれぞれですが、自分は許可をしています。
自分にあった広告が表示される方が、なにかそこから新発見もあるかもしれないなぁということで。
でも気が向いたらオフにするかもしれません。
これは設定で簡単に変更することができます。
これについてはそんなに難しく考える必要はないかなとは思っていますけどね。