自分が長くやっている「プロ野球スピリッツA」というゲームに、Sランクの選手が30%の確率で当たるアイテムがあります。
30%は当たる、70%は外れる
現象としては同じです。
フレーミング効果とは
フレーミング効果というものがあります。
人にはいろいろな価値観がありますが、その価値観は頻繁に変わります。
自分がネガティブに思うか、ポジティブに思うかで、受け取り方が変わるということです。
文章にするとわかりにくいですが、例えばこういうフレーズ、よく見ますよね。
「この商品を90%の人は満足と答えた」
というものです。
化粧品とか、そういうので多そうなイメージ。
「90%の人は満足と回答!」と書くと、なんだか良さそうな商品なのかな、と感じます。
「10%の人は満足しませんでした」と書くと、なんかダメな商品なのかな、と感じます。
これがフレーミング効果のわかりやすいところです。
印象操作には有効
人の印象操作はけっこう簡単で、こういったフレーミング効果は報道でも多く使われます。
つい先日あった報道ですが、
コロナワクチン「接種したくない」11% 世代や性別でも違い | NHK
11%の人がコロナワクチンを摂取したくない、と回答しているとあります。
こちらのアンケート結果を引用すると
アンケート結果
▼「接種したい」35.9%
▼「様子を見てから接種したい」52.8%
▼「接種したくない」11.3%
とあります。
これをみると最終的に摂取したいという人が残りですから
「コロナワクチン9割近くが接種を希望」という見出しでもいいわけです。
しかし「コロナワクチン「接種したくない」11% 世代や性別でも違い」という見出しと事実は同じですが、印象が違います。
まぁぶっちゃけ見出しとしてはNHKのものが正解です。その方が記事を読む人多そうですからね。
ですが11%の人が打ちたくないという印象が強いと、なんだか”みんな”打ちたくないみたいだし、自分もやめようかな、となります。
このみんなってのが便利な言葉で、みんなじゃないのに少しでもいるとみんなになるんですよね。
活用の場は多い
こういったフレーミング効果は、活用の場が多いんですよね。
先程の化粧品のキャッチフレーズもそうですが、そういった広告ではフレーミング効果は存分に使われています。
消費者行動の心理を巧みに操るもので、心理学ってのはすごいなぁと思います(笑)
このフレーミング効果、面白いので機会があればまたお話したいなと思います。