女性専用車両の将来はどうなる?社会に必要な2つの痴漢対策を考える


近年は性の多様性ということで、制服やトイレなども男性用、女性用と分けるのをやめようという動きまであります。

そのような中、日本には女性専用車両という概念があります。

将来的にこの女性専用車両が「多目的車」になるという記事がありました。

女性専用車、将来は「多目的車」に?(産経新聞) – Yahoo!ニュース

多目的、って便利な言葉ですが、なんだかよくわかりません。

普通の車両と何が違うのか。

例えばベビーカー持ちや車椅子の人でも乗りやすいように座席をなくし手すりだけがある車両にするとか、そういう方がまだ多目的な感じもしますけどね。

女性専用車両はどうなるか

日本で女性専用車両という概念が生まれたときは、まだ現在のようなLGBTへの関心が低かった時代です。

トイレですら男女兼用にする動きが世界で見られている中、電車の車両に女性専用が設けられているということがどうなのか、という話に発展する可能性は否定できません。

またこの女性専用車両の話になると、男性専用車両を作れという話もでてきます。

こちら、そもそも女性専用車両をなぜ作ったかというと、痴漢被害を防ぐためです。

また同様に男性専用車両を作って欲しいという理由もまた、痴漢冤罪を防ぐためです。

こうなってしまうと、性の多様化問題と性別による車両というのは、同じベクトルを向いていない問題のようにも思えます。

2つの痴漢対策

問題は、どうやったら痴漢対策を社会全体として取り組むことができるかということです。

厳罰化もそうなんでしょうが、根本的な解決とは違うんですよね。

将来的な解決方法は2つかなと思います。

一つはわかりやすいところで、監視を強化することです。

車内のいたるところにカメラを設置するということです。

あとはこのブログでも何度か触れていますが、各個人が自分を守るためにドライブレコーダーのようなもので常に周囲を録画する体制をとるということです。

全員が録画していたら、痴漢がいた場合、だれかのカメラにはそれが写っているかもしれません。ただ満員電車で腰より下の部分がどう映るかは微妙なところですけども。

ただ、抑止力にはなるでしょうね。

痴漢以外でも、犯罪の逃走のときの追跡でも活用できそうです。ビッグデータの収集にも。

管理社会、監視社会だと否定する声もあがりそうですが、将来的には管理社会、監視社会の道を人間は歩むしかないと考えています。このあたりの話はなにかの機会に。

もう一つは理想論的なところなんですが、そもそも満員電車にならない社会を作ることです。

満員電車じゃないところでは痴漢はしにくいですからね。

満員電車は健全ではありません。体力的にも奪われますし、事故や怪我にも繋がります。

小池都知事は以前、満員電車への対策を公約に掲げていました。

実際にどうやって満員電車をなくすかは難しいですが、仕事のリモート化、フレキシブルな労働環境、職場の分散化も必要でしょう。

混雑の時間帯は電車代が高くなるというのも、小池都知事が以前言っていたような電車の2階建てなんかも、極論ではありますが、選択肢としてはアリかもしれません。

コロナで朝活という言葉も聞かなくなりましたが、混雑する時間帯を避ける生活ルーティンを作るというのもまた、一つの考え方です。

少し近未来になれば、電車ではなく自動運転のバスのようなものも増えてくるかもしれません。すべての車が自動運転になれば、渋滞問題も解決するという話もありますしね。

痴漢対策のことはおいておいて、満員電車に対してどう解決していくかというのも、回り回って痴漢対策になるような気もしています。