とても興味深い記事がありました。
渋谷のTSUTAYAでVHSコーナーが拡充しているというものです。
SHIBUYA TSUTAYAでVHSコーナー拡充のワケ 意外な利用者の内訳 – ライブドアニュース
なるほど、一周回った感がありますね。
失われたジャケ買い文化
配信はものすごく便利で、自分自身は音楽に関しても映像に関しても、ほぼ100%を配信に切り替えています。
以前はもちろんTSUTAYAにも足しげく通っていましたが、今はレンタル目的でTSUTAYAに行くことはありません。
しかし、若い方は逆にそういったメディアをレンタルする、という概念自体がなくなっていきます。
こういうところがモノである面白さと言いますか、メリットともいえる部分でもありますが、いわゆる「ジャケ買い」という言葉があります。
中はよくわからないけど、外観にひかれて何となく買い物かごに入れるというものです。
配信文化になると、ジャケ買いの機会はほぼありません。ジャケットと、それを取り巻く情報、しいてはレビューの要素は大きくなりますが。
こういったモノだからこそ、つい手を伸ばしてしまう再発見というのも捨てがたいことは理解しており、今の時代に合っているのかもしれません。
機器はレンタル
若い方はDVD世代で、VHSで映像を見るという機会はもうないかもしれません。
今回、TSUTAYAはVHSの機器をもレンタルしているそうです。
そこまでして映像を見るのかという感じもありますが、そこまでしてみるからこそ面白いというところもあるのでしょうか。
映像を取り巻く体験としてのもので、カセットテープやアナログレコードへの回帰にも近いですね。
客層もVHS世代に向けた企画だったようですが、現在は若者がメインの客層のようです。
面白いですね。
まぁハイビジョンになってからVHSを見ると、その粗さが際立ってしまいますよね。ブラウン管だとそんなに気にならないんですけど。そのあたりどうなのかなという気もしますけどね。
データかモノかのせめぎあい
自分はデータ主義ですが、モノである面白さはよく理解しているつもりです。
現在はデータ一辺倒の世の中ですが、そろそろ逆振りする動きもでてくるのかな。
今後は世の中全体がモノを持たない価値観が重要になってくると思っています。
そうなったとき、その逆の動きでこういったCDやVHS、DVDなんかへの指向が高まりそうな気もしていますが、20年くらい先だと思っています。
今回のTSUTAYAのような試みも面白いですね。