JR東日本の顔検知について、話題になっています。
JR東、出所者の「顔」検知を取りやめ…「社会の合意不十分」と方針転換(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース
これはいったいどういうものなのでしょうか。
監視カメラと顔検知
今はコンピュータに接続された監視カメラが多数あります。
また、顔検知能力は日に日に進化しています。
みなさんもスマホで自分の顔、知人の顔を検出するような機能を使ったことあると思いますが、大量の写真データを一気に分析して、そこに誰が写っているかというのを判別するのは、もうすでに可能です。
これがリアルタイムに、例えばカメラ付きのスマートメガネを使って、今目の前にいる人がどこの誰なのかを自分の視覚に表示させることもできるようになるでしょう。
こういった技術を応用することで、いろいろ利点があります。
中国は犯罪捜査にこういった顔検出を活用しており、実績をあげているというニュースも以前ありました。
JR東日本の顔検知
実は、JR東日本がこういった顔検知を活用する旨を発表していました。
たしかに駅には多くの人が集まりますからね。
JR東日本が考えていた検知対象として、うろつくなど不審人物、指名手配犯、そして仮出所中の人、出所後の人としていました。
しかしこの仮出所中の人、出所後の人を対象にすることについての報道があり、JR東日本が方向転換をすることになりました。
不審人物、指名手配犯は対象にするものの、仮出所、出所後の人は対象から外すことになりました。
出所後の人など、もはや普通の人ですから、たしかに行き過ぎている感もあります。
とはいえ検知対象となったところでそこから何かが起きるわけでもなく、自分が検知されていることを誰も知ることができないわけで、そこまで大きな影響がないようにも思えます。
今はまだこういった監視社会、プライバシーについての議論が足りておらず、安全策をとったということでしょう。
将来的にはこういった監視社会を迎合していく社会になっていくと思われます。
しかし急激な変化は危ないですからね。あとはどのように社会が受け入れていくかといったところでしょう。