ライブの顔認証でサーバーエラー!チケット電子化の弊害をどうカバーすべきか


先日、コンサートの顔認証でシステム障害があり、開演が1時間近く遅れるというニュースがありました。

イープラスが顔認証システムサーバエラーで謝罪 「ラブライブ!」のライブで入場できず一時混乱(ねとらぼ) – Yahoo!ニュース

最近よくある通信障害ではありませんが、こういうところ難しい問題だなと思います。

ライブでの顔認証

そもそもライブでなぜ顔認証があるのかというと、チケットの不正売買防止のためです。

ここまでやるところは少ないですが、人気チケットとなる場合は導入するところも少しずつ増えてきました。

今後は顔認証が主流になるのかどうかはわかりませんが、海外ではそもそもキャッシュレスでスマホも必要なく、顔認証だけですべてまかなえるようにしているところもあります。

そうなると、チケットも紙チケットどころか電子チケットすら必要なく、顔だけで入場できるようなシステムにもなるかもしれません。

チケット不正売買とは別の形で顔認証が進む可能性もあるのです。

システム障害への対応

とはいえ、こういったシステム障害は十分起こり得ることです。

その理由が顔認証側のエラーか、通信のエラーか、いくつかの状況になりえます。

これは顔認証に限る話ではなく、電子チケットでも同じことが言えます。

電子チケットだとそういったシステム的障害だけではなく、お客さん側のスマホの不具合、スマホの電池切れも考慮する必要があります。

とはいえ、システム障害というわけではないですが、紙チケットでもエラーは起きます。

例えばお客さんが紙チケットを紛失してしまう、家に忘れてしまうというのも、エラーの一つです。

この場合はお客さんの自己責任でこれまで済まされていましたが、電子化することによりそういったエラーを防ぐことができます。

結局どういった形でもエラーは起きるのですが、あとはその対応をどうできるかは事業者にとっては頭を悩ませるところでしょうね。

電子チケットで販売し、顔認証もつけ、こういった障害に備えて紙で印刷して持ってきてね、なんて本末転倒な形にするわけにもいきませんからね。

どうカバーすべきか

大事なところはここで、どうカバーすべきか、という問題があります。

これは自分自身も頭を悩ませているところですが、事業規模によっても対応の仕方は異なりますからね。

例えば顔認証ですけど、エラーでているから顔認証しなくていい、みたいにするのも柔軟といえばそうなんですけど、それでいいのかというところもありますしね。

ただあまりライブを遅れてスタートすると、帰れなくなる人もいますし、緊急事態宣言が出ていた場合は時間制限もありますし、簡単な話でもありません。

音楽業界に限らず、社会全体の課題になっていくでしょうね。