金持ちはたくさん税金を払ってほしいけど、金融所得課税の強化は慎重にしてもらいたい話


江田さんがNISAに課税をする、とテレビで発言してしまったのが大きな話題となりました。

NISAとは課税されない投資

とはいえ、今回の件でNISAに再び注目が集まるようになりましたね。

NISAというのは少額に限り、課税されない投資のことを言います。

厳密にいうと、課税されない口座、という感じです。

上限は決まっていますし、その口座も複数持つことはできません。

年間で投資できる金額は限られています。

そのため、その枠を少しずつ使ってコツコツと投資していくことを「つみたてNISA」ともいいます。

少額での株式投資

これまでは株式投資というと、お金持ちがやるもの、というイメージがありました。

日本人は貯蓄信仰があることや、バブル崩壊の思い出なども重なり、株式投資へのイメージは決して身近なものではありません。

しかしインターネットの登場後、簡単に金融商品を扱うことができるようになりました。

このNISAもそういった恩恵の中、より株式投資を少額で身近なものにする狙いがあります。

そこで必要なのは、少額に限り非課税にするというものです。

非課税ならばお金が増えた感もより感じることができますからね。

この非課税枠は、むしろ今後は増やすべきだとも思っています。

多くの人が少額でもこういった金融商品に興味を持つことで、それだけたくさんのお金が動いていくことになります。

NISAに課税をするというのは、間違ってもやってはいけないことです。

金融所得課税の強化は慎重に

現在、所得税はお金持ちであればあるほどパーセンテージが高くなっていきます。

たくさん稼げば稼ぐほど、より税金を取られる割合が増えていくのです。

稼いでいる人にとっては不公平なシステムでもあります。

しかしそのおかげでより多くの人々は助かっているところでもあります。

金融所得課税は、一律の20%です。

ちょっとしか稼いでいない人も、たくさん稼いでいる人も、同じ20%です。

これってどうなの、というところは正直あります。

これを所得税と同じようなシステムにしていいのかどうか、悩ましいところでもありますけどね。

金融所得課税が高い人は、それだけ多くの金額を市場に流しているとも考えられますから、ある意味貢献してくれている人たちなんですよね。

そこにダメージを与えるようなやり方がいいのかどうか。

だからといって一律で上げるってのもどうかってところで。

税金は取れるところから取れ、という考え方がありますが、金融所得課税については慎重に取り扱うべきだというのが自分の考えです。