日本にはシャープの他にも東芝、富士通、ソニー、三菱電機、NECなど、多くの電気機器メーカーがあり、それらは日本が世界へ誇ることのできるテクノロジーの結晶でもあります。
ちなみに彩雨さん宅は、父親がかつてソニーで働いていたこともあり、その名残り?でソニー製の製品が多くあります。カセットテープレコーダーのデンスケや初代CDウォークマンのD-50なんかもありました。(※記憶の片隅ですが)
そんな父親はオーディオマニアで、なぜかアンプやスピーカーはYAMAHA製でしたね。今ではスピーカーもSONYは出していますが、当時はそこまでソニーのスピーカーはなかったのかもしれません。まぁそんな名残り?もあり、現在彩雨さんの制作環境もなんとなくYAMAHAのスピーカーを使ってます。
と、脱線しましたが、そんな日本が誇る電子機器メーカーの中でもキラリと光るセンスと技術で第一線で活躍していたのがシャープでした。「目の付け所がシャープだね」ってCMのキャッチフレーズもありますが、シャープの目の付け所は時代の先を行っていて、講義の中でテクノロジーの歴史を振り返るときにも、シャープの製品はたびたび登場します。
目の付け所がシャープ
SHARP製の製品ではどんなものを思い浮かべますかね。亀山工場の液晶ディスプレイでテレビのイメージも強いかもしれません。個人的には、やはり電子機器がすごいなと思っています。
電子手帳
まだ誰もが電子機器を持ち歩く前、1980年代半ば、SHARPは電子手帳を販売しました。他にもカシオも電子手帳を作っていました。
メモや連絡先、電卓ができる程度でしたが、少し発展するとゲームができたり辞書が入ったりと、拡張機能がつくようになります。電子手帳は残念ながら廃れてしまいます。
個人的には、もしこの時に携帯電話のインフラがもう少し整備されていたら世界を代表するスマホメーカーにもなっていたんじゃないかと夢見ちゃうわけです。ただ、この80年代はスマホどころかパソコンも一家に一台ある時代ではありません。
カメラ付携帯
今やガラケーもスマホもカメラが付くのは当たり前。携帯電話で初めてカメラを付けて「写メ」という単語が生まれたきっかけにもなったのが、2000年に当時J-PHONE(今でいうSOFTBANK)で販売したJ-SH04です。携帯電話にカメラなんてつけて…なんて当時いわれていましたが、時代を創りましたね。
SHARP苦難の時代へ
あまりくどくどと歴史を書いていてもしょうがないので簡潔にいきますが、シャープはもう創業100年を超える企業です。そんなシャープですが、近年はサムスンなど海外の電子機器メーカーの台頭もあり、半導体や液晶部門で赤字を出すようになり、経営危機へと陥ります。そして昨年、台湾の鴻海精密工業がシャープを買収するというニュースがあり、さらに東証二部へ降格するという衝撃的なニュースがありました。日本の電子機器メーカーにとっては苦しい時期なのかもしれません。
ですが、早くもシャープがついに東証一部へ復帰できるとのことです。
シャープ、12月7日より東証一部に復帰へ(CNET Japan) – Yahoo!ニュース
かなりの人数のリストラをしたり、切り捨てる部門は整理したりと、実際に働いていた方は大変だったかもしれませんが、また時代を切り開くようなシャープな目の付け所で、おもしろい製品を開発してほしいなと思います。